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パナソニック、4K/30p対応、連写やモノクロも進化したミラーレス「GX7MK3」
2018年2月14日 13:10
パナソニックは、ローパスフィルターレスの2,030万画素MOSセンサーを搭載、4K/30p動画の撮影もできるミラーレスのデジタルカメラ「LUMIX DC-GX7MK3」を3月15日に発売する。価格はオープンプライスで、ボディのみの店頭予想価格は10万円前後。カラーはブラックとシルバーを用意する。
マイクロフォーサーズマウントを採用。レンズキットも用意しており、「LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.」が付属したキットが14万円前後、「LUMIX G VARIO 12-32 mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」が付属するキットが11万1,000円前後。
従来のGX7MK2から、より高解像度化したローパスフィルターレスの2,030万画素MOSセンサーを搭載。ローパスフィルターレスのセンサーでは、モアレや偽色が問題となるが、それらを低減処理で効果的に抑えられるという映像処理回路の「ヴィーナスエンジン」も搭載。「マルチプロセスNR」により、解像感・質感を維持しながらノイズを低減するといった機能も備えている。
静止画の連写が高速化。MK2はAFSモード時で秒間8コマの連写ができたが、MK3では秒間9コマの撮影が可能になった。長時間露光の長時間化も実現。従来は120秒だったが、MK3は30分までの撮影ができ、スマホアプリで制御するとバルブ撮影にも対応する。
MK3の特徴は、従来モデルが採用していた、階調豊かなモノクロ写真を撮影する「L.モノクローム」機能を進化させた「L.モノクロームD」を搭載した事。ハイライトとシャドウをさらに強調しつつ、絶妙にディテールを残した撮影が可能になっており、フィルムライクな「粒状」の調整も可能。モノクロ撮影の表現の幅が広がっている。
3,840×2,160ドットの4K/30pで動画撮影も可能。MP4で、ビットレートは最大約100Mbps。AVCHDでの1080/60p撮影も可能。パン/ズームイン/ズームアウトの処理を加えた動画を残せる「4Kライブクロップ」機能も備えている。
「4Kフォト」にも対応しており、スポーツ撮影などで動画として撮影しておき、ベストなタイミングを静止画として残す「4K連写」、「4K連写(S/S)」「4Kプリ連写」機能が利用可能。写真を選ぶ際は、タッチ操作による「スライドフォトセレクト」が利用できる。
MK3ではこれに加え、「オートマーキング」機能を追加。人物の顔や、被写体の動きを検出し、そのポイントに自動でマーカーを付与。ベストな写真を探す時に、最大10個までマーカーを表示する事で、欲しい瞬間の写真を選びやすくしている。
「軌跡合成」機能も搭載。4Kフォトで撮影した一連の動きから、選択した部分を軌跡として一枚に合成。走って来てジャンプし、着地するといったアクションを横から撮影し、その軌跡を1枚の写真に合成する事が、PCを使わず、カメラ本体だけで行なえる。
手ぶれ補正は、回転方向のブレも抑える新開発の5軸ボディ内手ブレ補正を搭載。レンズ側の2軸レンズ内手ブレ補正を組み合わせた「Dual I.S.」を実現している。この手ぶれ補機能は4Kフォトや動画撮影時にも利用可能。
高速・高精度な空間認識技術「DFDテクノロジー」を使った空間認識AFや、チャージユニットレスによる小型・静音のシャッターも装備。
液晶モニタは3型。従来の104万画素から、MK3では124万画素に高精細化している。
IEEE 802.11b/g/nで2.4GHzの無線LAN機能も搭載。Bluetoothにも対応し、新たにBLEをサポート。スマホとBLEを使って常時接続し、画像転送やジオタグデータの転送もよりスムーズにできるようになったという。スマホからカメラのリモート操作も可能。
デザインも進化。さらにボディのバランスを追求し、本体の高さを抑えて軍艦部を薄型化。背面ボタンの大型化や、誤動作を防げる電源スイッチ位置、フロントダイヤルの操作性にもこだわっている。ファインダーはEVFでチルト式。露出補正ダイヤルやフォーカスモードの選択レバーも用意する。
外形寸法は124×46.8×72.1mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約407g。SDカードスロットを備えている。G8/GH5/G9と同様の省電力ファインダー撮影モードを搭載する事で、効果的に電源をOFFにする事で、ファインダー利用時では約900枚の静止画撮影が可能。