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“人間の眼”レベルの高解像度VRを実現するVarjoのヘッドセット。ソシオネクスト協力

 ソシオネクストとフィンランドのVarjoは、現実世界と拡張コンテンツを合成した映像を、人間の眼に映るのと同じ解像度で見られるという、Varjoの次世代ヘッドセットの開発などで協業を進めていると発表した。

Varjoの次世代ヘッドセット

 次世代ヘッドセットには、Varjoの「human-eye resolution」技術と、ソシオネクストの画像処理技術「Milbeaut(ミルビュー)」が融合されている。

 Varjoの開発したヘッドセットは、7,000万画素の解像度で、視野100度の映像を表示できるというもので、既存の第一世代VRヘッドセットの機能を大きく上回る。

 人間の目は、視野全体を同じ解像度で見ているわけではなく、視野の中心2度の範囲だけを高い解像度でとらえており、Varjoはこれを基に、現実世界と拡張コンテンツを合成した映像を、人間の目に映るのと同じ解像度で⾒ることができるVST(ビデオシースルー)型VR・XRヘッドセットを開発した。

 VR・XRとVSTでは、高度で複雑な処理を要求されるが、それに対応するためにソシオネクストの高性能なイメージシグナルプロセッサの「Milbeaut」が採用されたという。

 Varjoの創業者 兼 CEOのUrho Konttori氏は、「Milbeaut技術により、Varjoはリアルとデジタルの世界の融合をこれまでにない高いレベルのリアリズム・高品質・低遅延で実現する方法を創りあげることができた」とコメントしている。

左からUrho Konttori 氏、Socionext Europeの田中俊彦社長