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KDDI、スタジアムの4K映像を5Gでタブレット50台に同時配信。観戦などに活用

 KDDIとKDDI総合研究所、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は26日、第5世代移動通信方式(5G)を用いた実証実験において、スタジアムで4K映像を5G対応のタブレット端末50台に同時配信することに成功したと発表。5Gを活用したスポーツ観戦などスタジアムエンターテインメントの実現を目指す。

KDDIなど、スタジアムで4K映像を5Gタブレット50台に同時配信成功

 実験では、沖縄セルラースタジアム那覇の観客席に28GHz帯の実験システムを構築し、サムスン電子の「5G エンドツーエンドソリューション」も用いて実施。高速・大容量通信が特徴の5G通信環境で、4K映像を50台の5Gタブレットに同時配信できることを確認した。国内での5Gタブレットの使用は今回が初めてだという。

 スタジアムにおけるエンターテイメント高度化の実現に向けては、スポーツ観戦やコンサート映像などの高精細な大容量映像を、モバイル端末や大型スクリーンにリアルタイム伝送することによる新たな体験価値の提供が期待されている。

 KDDIは今後、「自由視点映像のリアルタイム配信」など高度な映像伝送技術の実現を目指す。

5Gタブレット50台を活用したスタジアムでの4K映像配信の様子