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37,800円からの新iPad登場、Apple Pencil対応で手書きサポート

 Appleは28日、Apple Pencilが利用できる9.7型の新しいiPadを発表した。本日から予約注文が可能で、今週末に発売予定。価格は32GBストレージのWi-Fiモデルが37,800円、128GBが48,800円。Wi-Fi + Cellularの32GBモデルは52,800円、128GBが63,800円。カラーはシルバー、スペースグレーに、新しいゴールドフィニッシュも追加される。Apple Pencilは別売で10,800円。

9.7型の新しいiPad

 最大の特徴は、iPad Proと同じように、別売のApple Pencilが利用できる事。ディスプレイに手書きでメモしたり、絵を描くといった作業が可能。ディスプレイは9.7型のRetinaディスプレイを採用。Apple Pencilに対応するために、高解像度のタッチセンサーを備えている。解像度は2,048×1,536ドットの264ppi。LEDバックライトのマルチタッチディスプレイで、耐指紋性撥油コーティングを施している。

 Apple Pencilは、非常に滑らかな描画が可能で、センサーを用いて圧力、傾きの両方を測定。高精度かつ低遅延な描写に対応する。Apple Pencilを使いながら手のひらで画面を抑えても、それを検出しない機能も備えている。

Apple Pencilに対応した

 プロセッサは「A10 Fusion」で、リッチなAR体験にも対応できるという。CPUは40%高速化、グラフィックのパフォーマンスも50%高速化した。

 前面と背面にカメラを備え、ドキュメントのスキャニングや、ムービー撮影、FaceTimeなどが利用可能。各種センサーを備え、ARアプリでも活用できる。

 カメラはメインが800万画素。1080pのHD映像撮影にも対応。120fpsのスローモーション撮影も可能。手ブレ補正や、手ブレ補正機能機能を使ったタイムラプスビデオ撮影が可能。3倍のビデオズーム機能も備えている。静止画はHDR写真やパノラマ撮影に対応する。

 内側のカメラは120万画素のFaceTime HDカメラ。裏面照射型センサーを搭載し、720pの映像撮影も可能。Retina Flashも備えている。

ARアプリも利用できる

 筐体はアルミユニボディ構造。Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応。デジタルコンパス、Touch ID、3軸ジャイロ、加速度センサー、気圧計、環境光センサーを搭載するほか、Wi-Fi + CellularモデルはAssisted GPS、GLONASSにも対応する。

 外形寸法は240×169.5×7.5mm(縦×横×厚さ)で、重量は469g。Wi-Fi + Cellularモデルは478g。端子はLightningコネクタを採用。

 OSはiOS 11で、iPad向けの新機能を導入。どの画面からでも、頻繁に使うアプリやドキュメントにすばやくアクセスできる「Dock」は、分割表示とスライドオーバーでマルチタスクにも使える。さらにドラッグアンドドロップにより、アプリ間の画像、テキスト、ファイルの移動がこれまで以上に簡単になるという。Apple Pencilは、インライン描画をサポートし、iPadにもっと深く統合される。

Split Screenに対応

 また、ドキュメント制作の「Pages」、表計算の「Numbers」、プレゼンテーションの「Keynote」からなる「iWork」アプリもApple Pencil対応にアップデート。Pagesによるブック作成や、Pagesによるプレゼンテーション対応などを強化している。

iWorksもPencil対応
Pagesによるブック作成