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DJI、プロペラノイズ低減、映像伝送も進化したドローン「Phantom 4 Pro V2.0」

 DJIは8日、1インチのCMOSセンサーを搭載した空撮対応ドローン「Phantom 4 Pro」の新バージョン「Phantom 4 Pro V2.0」を発表。プロペラノイズを低減したほか、高解像度・低遅延の映像伝送などに対応している。日本のオンラインDJIストアでも販売を開始しており、価格は204,000円(税込)。

「Phantom 4 Pro V2.0」

 既存のPhantom 4 Proからの進化点として、FOC正弦波ドライバーESCと9455Sクイックリリースプロペラを搭載し、ノイズを最大60%低減した。最大飛行時間はPhantom 4 Proと同じ30分で、伝送距離も同様に7km(日本では4km)。

 ドローンと送信機間の映像伝送に、Phantom 4 ProのLightbridgeではなく、新たにOcuSync HD伝送に対応。高解像度で低遅延な映像伝送が可能という。2.4GHzと5.8GHzの周波数帯の切り替えが可能だが、日本では2.4GHzのみの利用となる。

 また、日本では発売されていないが、ヘッドマウントディスプレイの「DJI Goggles RE」とワイヤレスで接続できる。なお、Phantom 4 Pro V2.0の送信機は、Lightbridge伝送を使用しているPhantom 4 Proには対応しない。バッテリ、充電器、NDフィルタなどのアクセサリは、Phantom 4 ProとPhantom 4 Pro V2.0の両方で使用できる。

「Phantom 4 Pro V2.0」

 搭載しているカメラも含め、その他の主な仕様は共通。1インチの有効2,000万画素カメラを搭載。視野角は84度。焦点距離は35mm換算で24mm。絞りはF2.8~F11まで調節可能。MPEG-4 AVC/H.264の4K/60p/100Mbpsでの撮影をサポート。H.265で、4K/30p撮影も可能。

 安全性を高める障害物検知・回避機能も用意。Flight Autonomy(フライトオートノミー)を備え、前方のセンサーに加え、高解像度のステレオ・ビジョン・センサーを後方にも搭載。左右には赤外線センサーを装備。これらを組み合わせる事で、合計5方向の障害物検知が可能。

 送信機には、5.5型、1080pのディスプレイを搭載。輝度は1,000cd/m2と明るく、屋外での視認性を高めている。飛行制御用アプリもディスプレイに内蔵している。