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TANNOY最小、伝統のスピーカーを小型化した「Autograph mini/GR」。36万円

 エソテリックは、TANNOYブランドの小型スピーカー「Autograph mini/GR」を6月1日に発売する。価格はペアで36万円。

使用イメージ

 TANNOYを象徴するスピーカー「オートグラフ」をスモールサイズで再現した製品。Autograph mini自体は'05年から発売していたが、2016年に生産を終了していた。新たにプレステージ ゴールドリファレンス エディションへと進化し、再登場したのが「Autograph mini/GR」となる。外形寸法は209×156×356mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1台4.4kg。

Autograph mini/GR

 デュアルコンセントリックを継承する、もっとも小型な10cm径の同軸2ウェイ・ユニットを搭載。「音像の分解能と定位に優れ、スピーカーの存在を感じさせないより自然な音場を再現する」という。

 ウーファには、軽量化と剛性を両立させたマルチファイバー・ペーパーコーンを採用。 ツイータは19mmのチタニウム・ドーム型振動板と高磁束密度マグネットを組み合わせ、倍音の豊かな質感を再現。

 独自のテクノ・ウェーブガイドとウーファコーン紙を利用したエクスポネンシャルホーンも採用し、正確な球面波を作り出し、「再生帯域全般にわたり音場空間(奥行き感)豊かな再生を実現する」という。

 エンクロージャはハンドメイドのウォールナット仕上げ。平行する面を持たない形状で、内部定在波と不要反射を分散させた。強固なブレーシング(添え木)により、音量を上げても共振が少なく、「サイズからは想像できない豊かな低音を再現する」とのこと。

 ビンテージTANNOYロゴ「ライトニングストライク」をあしらい、プレステージを謳うゴールドのプレート、GR(ゴールドリファレンス)の刻印も施した。フロントグリルにも、オリジナルを彷彿とさせるブラウンとベージュの糸を織ったサランネットを採用。

 クロスオーバーネットワークは、新たに設計。タンノイ専用のカスタムコンデンサ、低損失積層コア・インダクタ、公差の少ないコイル抵抗を使っている。クロスオーバー周波数は2kHz、全体の再生周波数帯域は106Hz~54kHz。能率は85dB(W/m.1kHz)。最大許容入力(瞬間)は200W、入力インピーダンスは8Ω。