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iFi-Audio、真空管搭載USB DAC「pro iDSD」。DSD 49.1MHzやネットワーク再生も

 トップウイングサイバーサウンドグループは、英iFi-AudioのUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「pro iDSD」を7月14日に発売する。価格は36万円。

pro iDSD

 バーブラウンのDSD 49.152MHz(DSD 1024)対応クアッドコアDACを搭載し、Crysopeia FPGA Digital Engineを用いたスタジオグレードのDSD 1024リマスタリング(アップサンプリング)が可能なDAC/ヘッドフォンアンプ。PCM 768kHzや、DXD、double-speed DXD(2xDXD)や、MQA再生にも対応する。アナログ出力段は真空管またはICから選択可能。

 入力はUSB(DSD、DXD、192kHz以上のPCM)のほか、AES3(XLR)や同軸/光デジタルのコンボ、BNCを備える。出力はXLRバランスとRCAアンバランス、標準ヘッドフォンを装備。

 ネットワーク再生も可能で、ワイヤレスでDLNAやAirPlay、有線接続でハイレゾ音源の再生も可能。スーパー・キャパシタを備え、ガルバニック・アイソレーション(絶縁機能)により電源も強化している。Clock Sync In/Outオプションを利用し、複数台接続によりマルチチャンネルにも対応。パソコンとUSB 2.0で接続し、8~12chをサポートする。

 出力は、XLRが4.6V(+15dBu HiFi)または11.2V (+22dBu Pro)、RCAが2.3V(HiFi)または5.6V(Pro)、ヘッドフォンは最大11.2V(ボリュームコントロール付き)で、定格1,500mW×2ch(64Ω)、最大4,000mW×2ch(16Ω)。ボリュームコントロールは、バランス型(6-gang)Alps製ポテンショメーター、リモコンでモーター駆動。XLR/RCA出力は固定または可変に設定可能。ヘッドフォン出力は可変。

前面

 DSDとPCM(368kHzまで)は、デジタルフィルタとアナログフィルタが利用可能。PCMのフィルタは、Bit-Perfect(44.1~192kHz、352.8~768kHzは常に使用)、Bit-Perfect+(44.1~96kHz)、Gibbs Transient Optimised(44.1~384kHz)、Apodising(同)、Transient Aligned(同)。DSDのフィルタは、固定三次アナログフィルタ(DSDの-6dBゲイン用に補正)。ヘッドフォンのゲインは0/9/18dBから選択できる。ダイナミックレンジは119dBA(ソリッドステート、PCM、-60dBFS)。

 消費電力は22W以下(アイドリング時)、最大500W。外形寸法は220×213×63.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1,980g。

背面