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シャープが東芝パソコン事業買収。株式80.1%を約40億円で取得し、グローバル展開

 シャープは5日、東芝のパソコン事業の取得を正式発表した。東芝でパソコン事業を展開する東芝クライアントソリューション(TCS)の株式の80.1%を取得し、シャープが子会社化する。株式取得実行日は10月1日を予定。取得額は40億500万円で、東芝グループがTCSを中心に展開するパソコン事業とモバイルエッジコンピューティング、事業ドライブレコーダ技術の商品、ブランド、人材、技術、販売チャンネル等を継承する。

 東芝は引き続きTCS株式の19.9%を所有し、東芝ブランドの使用権をシャープに許諾する。

 シャープでは、TCSの商品・サービスに、シャープのディスプレイや各種センサといった先端技術・デバイスを融合するともに、シャープのCOCORO+などのAIoTプラットフォームを連携。商品・サービスの付加価値を高め、「ホーム・オフィス等におけるスマート化を推進し、グローバル市場で競争力のあるAIoTソリューションの提案力を一層強化する」としている。

 東芝は、「今後、パソコン事業のグローバル市場における競争力と企業価値を高め、事業を継続的に発展させていくためには、シャープをパートナーとすることが最適と判断した」と説明している。

【更新】初出時は「本日取締役会で審議」という記事にしておりましたが、買収が正式発表されたため記事を更新しました(5日12時10分)