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電通、磁石で組み立てるVRゴーグルを使ったスポーツ観戦「Fanglass」開発

 電通は18日、磁石を使って組み立てるスマートフォン内蔵型VRゴーグルを使い、スポーツ・エンタテインメントコンテンツが楽しめるプロトタイプ「Fanglass」を開発した。

プロトタイプ「Fanglass」のVRゴーグル。組み上げたところ

 電通では、スポーツ観戦の没入型ライブ中継サービス用のVRプラットフォームを開発する米LiveLikeへの出資や、グループ横断組織Dentsu VR Plusを発足させるなど、スポーツ・エンターテインメント領域のVRビジネス開発支援体制を強化。その取り組みの1つとして開発したプロトタイプが「Fanglass」となる。

 UIとVRゴーグルを組み合わせたもので、VRゴーグルは板のような形状。磁石を使って一瞬でゴーグル型に組み立てられ、そこにスマートフォンを入れて使用する。「サッカーであればゴール裏やVIPラウンジなどさまざまなアングルからスポーツを楽しむことが可能」という。

組み上げる前の状態
このように磁石を使って組み上げ、中にスマートフォンを入れる

 UIは、LiveLikeの技術をベースにスポーツ観戦に最適化した「Face Flick」を採用。顔を向けるだけで直感的に欲しい情報を選べるUIで、既存のVRによるUIにとらわれることなく、エントリーユーザーの利便性を念頭に設計された。

スポーツ観戦に最適化したUI「Face Flick」

 ソーシャルVR機能も備え、離れたところにいる仲間がVRの中にアバターとして出現、一緒に好きなチームを応援したり、次の展開を予想する事も可能。その場を共有する感覚で観戦が楽しめる次世代型のスポーツ体験を実現するという。