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ヤマハ、ワイヤレスリアを追加できる薄型AVアンプ「RX-S602」

 ヤマハは、「MusicCast Surround」に対応し、ワイヤレスリアスピーカーとの連携も可能な薄型AVアンプ「RX-S602」を8月下旬に発売する。5.1chアンプで、価格は73,000円。カラーはブラックとチタンを用意する。

薄型AVアンプ「RX-S602」のブラックモデル

 最大出力125W×5ch(6Ω)。外形寸法435×328×111mm(幅×奥行き×高さ/アンテナを畳んだ状態)で、重量7.8kgの薄型筐体を採用。

チタンモデル

 ネットワーク音楽再生や、機器連携が可能な「MusicCast」に対応し、その最新機能「MusicCast Surround」もサポート。同日発表された、MusicCast 50/20のような、MusicCast Surround対応のスピーカーをリアスピーカーとして使えるもので、MusicCast Surround対応サブウーファ「MusicCast SUB 100」とも連携可能。フロントとセンターは有線接続となるが、それ以外は無線接続のスピーカーで、5.1ch環境を構築できる。

 ディスクリート構成の5chアナログパワーアンプを搭載。低インピーダンス化を徹底したという大容量電源も搭載。DACはバーブラウン製で、384kHz/32bit対応のものを搭載。DACと外部デジタル入力の信号精度を高めるロージッターPLL回路も、採用している。

 HDMIは4入力、1出力を搭載。HDCP 2.2に対応、4K/60p映像のパススルー出力もできる。eARCにも対応予定。ドルビーTrueHD、DTS-HD MasterAudioなどのHDAudioフォーマットのデコードが可能。Dolby Atmosなどのオブジェクトオーディオには対応しない。

 無線LAN機能とLAN端子を搭載し、無線LANは2.4GHzと5GHzに両対応。FLAC/WAV/AIFFの192kHz/32bitまでのファイルや、11.2MHzまでのDSDも再生可能。ただし、32bit floatファイルは非対応。

 スマートフォンなどで利用できる専用アプリ「AV CONTROLLER」から選曲が可能。シネマDSPの設定や、カスタマイズ(DSP調整)もできる。

MusicCast用のボード部分

 AirPlayやBluetoothの受信も可能で、Bluetoothは4.2に準拠。プロファイルはA2DP/AVRCP、コーデックはSBC/AACに対応。USB端子も備えており、USBメモリからのハイレゾ音楽ファイル再生なども可能。

 1つの端末から、複数の部屋にあるMusicCast対応機器に音楽を再生させたり、制御する事も可能。例えば、リビングにある対応製品からAという曲を再生させ、寝室にある製品からはBという曲を再生、それぞれのボリュームなどもアプリから個別に制御できる。

 さらにMusicCast対応機器同士とも連携可能。例えば、アナログ音声入力端子を備えたMusicCast対応製品に、ポータブルプレーヤーを接続。その入力音声をデジタル変換し、MusicCastのネットワークに配信、それをスマホのアプリで受け、別のMusicCast対応製品から再生させる事もできる。

内部

 「シネマDSP」も搭載。、“高さ”方向の音場データを加え、立体的なサラウンド空間を実現する「シネマDSP 3Dモード」に対応しており、音楽再生プログラムでは天井や床の反響音まで計算することで、ホールの空間を再生可能。映画用プログラムでは、映像とサラウンド音場の一体感を高めている。さらに、仮想のプレゼンススピーカーを生成する「バーチャル・プレゼンススピーカー」機能も利用可能。

 視聴環境最適化システムの「YPAO」も装備。マイクを用いて、自動的にサウンドを最適化してくれる。

マイクを用いて、自動的にサウンドを最適化してくれる

 HDMI以外の入力端子として、アナログ音声(RCA)×3、ステレオミニ×1、光デジタル×1、同軸デジタル×2、コンポジット×3を搭載。出力端子は5chスピーカー出力×1、コンポジット×1、ヘッドフォン×1、サブウーファ×1を用意する。消費電力は190W。

付属のリモコン