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ヤマハのワイヤレス連携“MusicCast”がいよいよ本格化、Alexa連携も
2018年6月26日 14:27
ヤマハは26日、同社のAVアンプに搭載している「MusicCast」機能の強化を発表。ワイヤレススピーカーを、AVアンプのリアスピーカーやサブウーファとして使える「MusicCast Surround」を開発、2018年以降に発売したMusicCast対応のAVアンプに、ファームウェアアップデートにより、同機能を追加する。
MusicCast Surroundとは
MusicCast Surroundは、MusicCastでワイヤレス接続したスピーカーを、ホームシアターのリアスピーカーやサブウーファとして使えるようにするもの。例えば、対応するAVアンプに、フロントスピーカー×2とセンタースピーカー×1を有線接続。リアスピーカー×2を、ワイヤレス接続したステレオスピーカーの「MusicCast 50」や、モノラルスピーカー「MusicCast 20」×2台から再生できる。
MusicCast Surround対応サブウーファ「MusicCast SUB 100」もワイヤレスで組み合わせ、リアとサブウーファを無線接続した5.1chホームシアターが構築できる。MusicCast 50、MusicCast 20、MusicCast SUB 100の詳細は、個別の記事で紹介している。
なお、MusicCast Surroundで使えるワイヤレススピーカーは、リアとサブウーファのみで。フロントとセンターは有線接続となる。フロントも、MusicCast 50や20で再生することはできない。
AVアンプだけでなく、サウンドバーにもMusicCast Surround対応モデルが登場。「MusicCast BAR 400」(YAS-408)が10月中旬に発売される。このモデルも、別記事で紹介する。
2.1chに発展できるMusicCast Stereoも
MusicCastの進化として、2台のワイヤレスストリーミングスピーカーを連携させ、それぞれを左チャンネル、右チャンネルとしてステレオ再生させる「MusicCast Stereo」機能も登場。
同日発表されたワイヤレスストリーミングスピーカー「MusicCast 50」や「MusicCast 20」が、今後のファームウェアアップデートにより、MusicCast Stereoに対応予定。
さらに、前述のサブウーファ「MusicCast SUB 100」はMusicCast Stereoにも対応しており、2ch連携に追加する事で、2.1chのワイヤレス環境に発展もできる。
MusicCastの基本機能も向上
MusicCast Surround/Stereoに対応する2018年の新製品では、MusicCastに対応するために搭載しているネットワークモジュールが新型のものに刷新されており、Surround/Stereo機能の追加だけでなく、MusicCastの基本機能も向上する。
無線LANにおいて、従来は2.4GHzのみのサポートだったが、新たに5GHzも利用可能になった。NASなどに保存した音楽ファイルのネットワーク再生では、PCMが384kHz/24bitまで、DSDが11.2MHzまで新たに対応する。ただし、これはモジュールとしての対応であり、各製品の対応フォーマットは、それぞれの製品によって異なる。
また、MusicCastには、対応機器に外部入力されたサウンドを、ネットワークを介して他の対応機器へ配信する機能も搭載されているが、この機能も強化。遅延を100msecまで最小化している。
Bluetoothは4.2に対応。連携できる機器の最大個数は、機器の登録が従来の10部屋から32部屋まで、リンク機能は20部屋まで可能になった。ただし、20部屋は有線LAN接続の場合で、無線の場合は10部屋となる。
32部屋までの登録は、2015年移行発売のMusicCast対応製品全てがファームウェアのアップデートで対応可能になる。
MusicCastがAmazonのAlexaに対応
今後の予定として、2015年以降発売のMusicCast対応製品全モデルが、AmazonのAlexaにファームウェアアップデートで対応予定。Amazon Echoなどと、MusicCast対応製品が連携し、声でAlexaに指示すると、ストリーミングの音楽などをワイヤレスストリーミングスピーカーから再生するといった使い方が可能。
スピーカーごとの音声接続や電源のON/OFF、音量調整、選曲、入力ソースやプレイリストの選択なども、Alexaに話しかける事で行なえる。
6月末~7月を目処にAlexa向けのスキルを提供。年内には、スマートホームスキルにも対応予定。