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オンキヨーとパイオニアの欧州AV機器販売事業が独AQIPAへ譲渡

 オンキヨーは、欧州でAV機器の販売を行なう子会社Pioneer & Onkyo Europe(POE)の事業の一部を、ドイツの販売会社AQIPAに譲渡することを、6月22日の当社取締役会で決議した。譲渡価額は非公開。

 POEは欧州でOnkyo、Pioneer、Integraブランド製品を扱う、欧州の販売拠点。AQIPAは、欧州全域で家電分野における高級アクセサリ製品の販売代理店として展開。欧州以外にも販売エリアを順次拡大しているという。

 オンキヨーは2015年にパイオニアのホームAV事業やヘッドフォン事業など統合したことに伴い、オンキヨー、パイオニア両ブランドの製品開発や、販売会社の統合により事業の効率化を進めてきたが「事業環境が変わり続けるなか、その変化への迅速な対応、コスト競争力の向上を目指したさらなる効率化が課題」とし、POEの販売業務を譲渡することを決定した。

 事業譲渡に合わせ、全従業員とサービス体制をAQIPAに移管。現在の販売体制を維持した上で、AQIPAが持つ販売システムや物流システムの活用が可能になり、欧州地域における販売コストの大幅な低減と新たな販路拡大が見込めるという。さらに、全社的な流通の効率化により運転資本を大幅に改善させ、財務体質の強化と業績改善を図る。