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サックスの音色を手軽に吹ける「Aerophone GO」。小型化して約54,000円

 ローランドは、リコーダーのような指づかいで、初めてでもすぐに演奏を始められるというデジタル管楽器「Aerophone GO」(エアロフォン・ゴー)を7月28日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は54,000円前後(税込)。

Aerophone GO

 管楽器を気軽に始めたい初心者や、音量が気になって演奏する場所や時間に悩んでいる人などの利用を想定。既存モデル「Aerophone AE-10/AE-10G」に比べてコンパクト/低価格化したほか、操作もシンプルになった。ワイヤレスでスマホと連携し、アプリを使って好きな曲に合わせて様々な音色で演奏、最大7人でのアンサンブルもできる。なお、既存モデルAE-10/AE-10Gはバージョンアップにより音色が追加。詳細は後述する。

演奏例

 Aerophone GOは、リコーダーの指づかいで簡単に演奏が可能。アコースティック管楽器を演奏するような肺活量も不要としている。スピーカーを内蔵するほか、ヘッドフォンも利用可能。電池駆動にも対応し、単3ニッケル水素充電池4本で約10時間動作。キャリーバッグも付属する。外形寸法は128×78×454mm(幅×奥行き×高さ)、重量は695g。

Aerophone GO

 本体にソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種類のサックスのほか、フルートやバイオリンなど11種類の音色を内蔵。さらに、専用アプリ「Aerophone GO Plus」をインストールしたスマホと接続すれば、尺八やバグパイプなどの民族楽器、トランペットやフレンチ・ホルンなどの金管楽器、チェロ、コントラバスなどの弦楽器、シンセサイザー音色など、アプリ内の50音色も使用できる。

 運指の変更も可能で、アコースティック・サックスの経験者は運指の練習にも活用できる。リード構造のマウスピースには、息の吹き込み具合を感知する高感度のブレスセンサーや、リードを噛む力を検知するバイトセンサーを搭載。ビブラートやピッチ(音の高さ)をコントロールしながら演奏できる。電子楽器ならではの機能として、簡単にキー(調)を変えられ、移調に対応。どのキーの曲でも、運指を変えずに慣れた指づかいのまま演奏できるという。

 スマートフォンやタブレットとワイヤレス接続して、Bluetooth経由でYouTubeなどの音楽と一緒に演奏可能。Bluetooth MIDIで接続する2種類のiOS/Android対応アプリを、Aerophone GOの演奏や練習に活用できる。

 前述のAerophone GO Plusにより、スマホ内の曲に合わせてAerophone GOを演奏可能。曲のテンポを落としてゆっくり練習したり、難しい部分を繰り返して集中的に練習できる機能も搭載。主旋律を消音するカラオケ機能も備える。50音色を使用でき、クラシック、ジャズ、ポップスなど幅広い音楽ジャンルの演奏が可能。なお、アプリ使用中はAerophone GO内蔵の11音色を使用できない。ブレスセンサーやバイトセンサーの感度設定、サックスやリコーダーなど運指の変更も、このアプリで設定できる。

Aerophone GO Plus」のプレーヤー画面(左)、設定画面(右)

 Aerophone GO Ensembleアプリを使うと、1台のスマホにAerophpne GOを最大7台までワイヤレス接続してアンサンブルを楽しめる。各奏者がアプリに搭載された19音色から好みの音色を選択可能。スマホ本体や接続したスピーカー1台でメンバー全員の演奏を聴きながらアンサンブルが行なえ、仲間とのセッションや、音楽教室でのグループレッスンなどに利用できる。各パートの音量バランスなどミキシングはスマホ上で調節可能。ミックスされた音量やリバーブもスマホ上で設定できる。

アプリ「Aerophone GO Ensemble」画面イメージ
Roland Aerophone GO

上位モデルはバージョンアップで音色拡大

 サックスをベースに開発された、2016年発売の「Aerophone AE-10」と2017年発売の「Aerophone AE-10G」はバージョンアップを行ない、音色数が62から128に拡大。ピッコロ、アルトリコーダー、オカリナ、フリューゲルホルン、トロンボーンなどの音色が加わった。「高品位で多彩な音色、より高い演奏表現力を駆使して、ライブ演奏などで活躍する」としている。

「Aerophone AE-10」(左)と「Aerophone AE-10G」(右)

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