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JBL、コンパクトなプロ向けアクティブモニタースピーカー「705P Powered」

 ヒビノは、JBL PROFESSIONALブランドのアクティブモニタースピーカー「705P Powered」と「708P Powered」を24日より発売する。価格はオープンプライス。1台あたりの店頭予想価格は、705P Poweredが13万円前後、708P Poweredが26万5,000円前後。

708P Powered(左)、705P Powered(右)

 いずれも2ウェイ2スピーカー構成で、“極めてコンパクト”な筐体に、JBLの独自技術と高品位なコンポーネントを採用し、「比類ない再現力と力強いサウンド」を実現。705P Poweredの外形寸法と重量は152×273×269mm(幅×奥行き×高さ)、5.5kgで、設置スペースの制約を受けずに好みの位置に配置でき、持ち運ぶ際の労力も大幅に軽減できるとする。708P Poweredは252×313×442mm(同)、15kg。

 ツイータは25mm径で環状ポリマー振動板を採用した共通のものを搭載。繊細な響きを忠実に再生でき、分割振動も起きにくく、36kHz以上でも滑らかな特性を持つという。さらに、最上位スタジオモニター「M2」用に開発したイメージコントロールウェーブガイドを配置。「音像の再現に優れ、スピーカーの外側に延びるほどの広いステレオ音場を再生」するという。リスニングポイントも広がり、「スピーカーの軸外でも音質やバランスを正確に決定可能」とする。

環状ポリマー振動板を採用した25mm径ツイータの構造
イメージコントロールウェーブガイド

 ウーファのサイズは、705P Poweredが127mm径。708P Poweredは203mm径。2つのボイスコイルで駆動する独自のディファレンシャルドライブ方式を採用し、高出力と超低歪率を両立、パワーコンプレッションが少なく、大音圧が連続しても音質の変化を最小限にするという。

 新開発のクラスDパワーアンプを搭載。高域と低域を各250Wでバイアンプ駆動し、規模の大きいスタジオにも対応可能とする。再生周波数帯域とクロスオーバー周波数は、705P Poweredが39Hz~36kHz、1,750Hz。708P Poweredが35Hz~36kHz、1,700Hz。

ディファレンシャルドライブ方式を採用したウーファ

 各ユニットをグリルで保護し、移動時の衝撃による破損を防止。前面のバスレフポートは開口の両側に丸みを持たせ、乱流を抑えてノイズを低減する独自のスリップストリーム設計で、スピーカー背面を壁に近接して設置できる。708P Poweredは側面にハンドルを装備。金具取付ポイントも備え、壁や天井などへの設置にも対応する。

 192kHz/32bitの高性能DSPを内蔵し、設置環境などによる影響を補正する8バンドのROOM EQと、ハイ/ローパスフィルター、4バンドのUSER EQが利用可能。スピーカー間のタイムアラインメントを補正する最大18msのSPEAKERディレイと、映像とのズレを補正する最大150msのFRAMEディレイも利用できる。これらの設定は6個までプリセット登録できる。

 接続端子はXLRアナログ入力(バランス対応)と、XLRのAES/EBU入出力。アナログの入力感度は+4dBuと-10dBVから選べる。デジタル入力はサンプリングレートコンバータ搭載で、最高192kHzまで対応。前面に電源LEDと動作状況を示すLEDを装備。背面には液晶ディスプレイとホイール式コントローラを配置し、各種設定が行なえる。

背面