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1台約1.6万円から、JBLプロ向けアクティブモニタースピーカー「3 Series Mk II」

 ヒビノは、JBL PROFESSIONALブランドのアクティブモニタースピーカー「3 Series Mk II」3製品を5月31日に発売する。価格はオープンプライス。1台あたりの店頭予想価格は「305P MkII」が16,000円前後、「306P MkII」が23,000円前後、「308P MkII」が27,000円前後。

JBL PROFESSIONALの「3 Series Mk II」。左から「305P MkII」、「308P MkII」、「306P MkII」

 既存の「LSR 3 Series」のドライバを改良を、「再現性能が大幅に進化した」というシリーズ。いずれも2ウェイ2スピーカー構成で、ツイータは25mm径で共通のものを搭載。ボイスコイルの冷却と制動を担う磁性流体を採用し、ボイスコイルを適切に制動しながら、入力信号に対する動作を妨げない粘度に再調整。「立ち上がりの鋭い音や微細な音の変化も一層精確に再現できるようになった」という。

 ツイータの周囲には、最上位スタジオモニター「M2」用に開発した、イメージコントロールウェーブガイドを配置。「音像の再現に優れ、スピーカーの外側に延びるほどの広いステレオ音場を再生」するという。リスニングポイントも広がり、「スピーカーの軸外でも音質やバランスを正確に決定可能」とする。

 ウーファのサイズは、「305P MkII」が127mm、「306P MkII」が165mm、「308P MkII」が203mm径。ウーファは、磁気構造を見直すことでボイスコイルを取り巻く磁界の歪みを改善。より正確なピストン運動を実現。入力信号から振動への変換精度を高めた。

 パワー・コンプレッション(実効感度の低下)も少なく、「大音量を連続して再生しても音質の変化を最小限に抑える」とする。

 アンプは、4次リンクウィッツ・ライリーのアクティブクロスオーバーと高効率のクラスDパワーアンプを組み合わせたもので、ユニットをバイアンプ駆動している。出力は305P MkIIが41W×2、306P MkIIと308P MkIIが56W×2。再生周波数帯域とクロスオーバー周波数は、305P MkIIが43Hz~24kHz、1,725Hz。306P MkIIが39Hz~24kHz、1,425Hz。308P MkIIが37Hz~24kHzで1,800Hz。

 設置する部屋の形状や容積に左右されず、モニター性能を発揮できるよう「LSR」(Linear Spatial Reference)設計を採用。スピーカーの周囲360度にわたり、直接音、反射音、残響音場に関する72の測定を行ない、出力性能を最適化。低域ポートは開口の両側に丸みを持たせた独自のスリップストリーム設計で、乱流を抑えている。

 入力端子はXLRと標準フォーンジャック(3P)を搭載。入力感度は+4dBuと-10dBVから選択可能。高域(4.4kHz)に±2dB、低域(50Hz)に-1.5dB、または-3dBのシェルビング・フィルターを適用するEQスイッチも搭載。設置環境や用途に応じて周波数特性を微調整できる。出力音量の調整つまみは21段のクリック付き。

 外形寸法と重量は、305P MkIIが186×242×298mm(幅×奥行き×高さ)で、4.7kg。306 MkIIが222×266×360mm(同)で5.9kg、308P MkIIが252×300×417mmで8.1kg。

305P MKIIの背面