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メモリ128GBに増強したウォークマン「NW-ZX300G」。実売8万円

 ソニーは、ウォークマン「NW-ZX300」の内蔵メモリ64GBを、128GBに倍増させた上位機種「NW-ZX300G」を10月6日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。カラーはブラックのみ。

NW-ZX300G

 既発売のZX300から、内蔵メモリを増加させたモデル。それ以外の仕様は64GBモデルと同じ。

 独自フルデジタルアンプ「S-Master HX」を採用。11.2MHzまでのDSDをネイティブで再生も可能。PCMは、384kHz/32bitのFloat/integerまで再生できる。

 再生対応ファイルはMP3/WMA/ATRAC/ATRAC AdvancedLossless/WAV/AAC/HE-AAC/FLAC/Apple Lossless/AIFF/DSD(DSF/DSDIFF)。MQAの再生もサポートする。ハイレゾでない楽曲を、ハイレゾ相当にアップコンバートしながら再生する「DSEE HX」機能も搭載。

 3.5mmステレオミニのアンバランス出力を備え、出力は50mW×2ch。4.4mm 5極バランス出力も搭載しており、さらに強力な200mW×2ch出力を実現している。

 シャーシはアルミ製。リアパネルにもアルミを使い、低抵抗化と強度の向上を実現。歪感のない、透明感のあるサウンドを追求している。内部には無酸素銅のバスプレートも配置してノイズを抑えている。

 アンプ部の音声ラインに、新規フィルムコンデンサを使ったほか、端子部のメッキ厚や、熱処理時間、フィルム自体の素材を最適化。S-Master HXの基板との接続ボール部分には高音質はんだを使用している。クロックは、新開発の100MHz対応低位相ノイズ水晶発振器を使っており、44.1kHz系と48kHz系で、個別に搭載。

 バッテリも、低抵抗電池保護回路基板を使った専用のものを採用。電気二重層キャパシタや、アナログとデジタル&電源を分離した基板レイアウトなども、WMシリーズの技術を活用。ただし、WMシリーズで、バッテリの接続部分に5本ケーブルを使う技術は取り入れていない。また、WM1Zで、4.4mm端子と基板の接続にキンバーケーブルを使っているが、ZX300GではWM1Aと同じOFCケーブルになっている。

 PCとのUSB接続で、USB DACとしても利用可能。接続には、付属するUSB-AとWMポートの変換ケーブルを利用。ZX300Gは底部にWMポートを備えている。

 新機能として「バイナルプロセッサー」を追加。再生時ONにすると、振動板の初動感度特性が向上。アナログレコードをスピーカーで聴いているような、温かみのある音になるという。レコード再生時にトーンアームの上下振動が、低周波によるウーファの初動感度向上に寄与している事。スクラッチノイズが、高周波パルスによるツイータ初動感度向上に、全帯域に渡る微小なサーフェースノイズは、スピーカー全帯域の初動感度向上に寄与している事に注目。これらの要素を、DSP技術で再現したものが「バイナルプロセッサー」となる。

 Bluetooth送信機能も可能で、プロファイルはA2DP/AVRCPに対応。コーデックはSBC、LDAC、aptX、aptX HDに対応。Bluetoothレシーバ機能も新たに追加しており、音楽配信サービスを受信しているスマートフォンから、ZX300GにBluetoothで伝送、ZX300Gから高音質に楽しむ事もできる。なお、バイナルプロセッサーとBluetoothレシーバ機能は、既存のZX300もファームアップデートで対応予定。

 ディスプレイは3.1型で、解像度は800×480ドット。右側面にはハードウェアキーを搭載。外形寸法は120.4×57.7×14.9mm(縦×横×厚さ)。重量は約157g。

 楽曲転送や管理を行なうアプリ「Sony | Music Center for PC」と連携が可能。「Sony | Music Center for PC」はVer 2.0にアップデートを予定しており、UX、UIを根本的に刷新。PC側で追加・更新された楽曲の表示と転送が可能になったほか、音楽再生機能において再生待ちリストを表示できるようになる、語学学習プレイリストの作成や転送も可能など、機能強化されている。