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iFiポータブルアンプ「xCAN」登場。aptX HDなど高音質Bluetoothレシーバも

10月27日~28日に東京・中野サンプラザで開催されている「秋のヘッドフォン祭 2018」。新製品が多数登場したトップウイング サイバーサウンドグループのブースを中心にレポートする。また、会場で見つけたその他のユニークな製品も紹介する。

ifi audioの新ポータブルアンプ「xCAN」

「PAW Gold TOUCH」進化、iFi「xCAN」登場

注目は、発売されたばかりのLotooポータブルプレーヤー「PAW Gold TOUCH」。独自開発のLotoo OSをタッチパネルで採用し、音質と操作性を両立。DACは旭化成エレクトロニクスのAK4497で、768kHzまでのPCMと、22.6MHzまでのDSDネイティブ再生に対応する。

Lotooポータブルプレーヤー「PAW Gold TOUCH」

10月27日に行なった発表会で、今後ファームアップデートで実装予定のPAW Gold TOUCHの新機能について予告。USBホスト機能に対応し、USB Type-C端子からOTG出力で、PAW Gold TOUCHを再生用のトランスポートとして利用可能になるという。また、詳細は未定だがWi-Fiへの対応も予定している。

iFi audioからは12月発売予定のポータブルヘッドフォンアンプ「xCAN」を披露。Nano iCANの実質的な後継機で、xシリーズを完結するモデルと位置付けられている。アナログ中心の構成とし、入力と出力に2.5mm 4極バランスと3.5mmシングルエンドの両方を搭載。アナログ回路構成を強化しつつ、Bluetoothにも対応しaptXをサポートした。価格は4万円前後。

ifi audio「xCAN」
背面

平面駆動型ヘッドフォンを展開するAbyssの新機種「Diana Phi」も登場。従来モデルに比べて大型の振動板やイヤーパッドを採用。第1四半期発売予定で、価格は既発売のDianaに比べ130%ほどになる見込み。

Diana Phi(左)。現行のDiana(右)も併売

参考展示となるbluewaveの超小型ヘッドフォンアンプ「Get」は、Bluetooth 5.0対応で、aptX HDにも対応。発売時期や価格は未定だが、2万円程度が見込まれる。

bluewaveの超小型ヘッドフォンアンプ「Get」

そのほか、イタリア「SPIRIT TORINO」製品を参考出品。長年GRADOのヘッドフォンのリペアを手掛けていたというメーカーで、最上位ヘッドフォン「RAGNARR EDITION」と、「Twin Pulse」という2製品は、直列ダブルドライバーによる濃密な音を特徴としている。

SPIRIT TORINO「RAGNARR EDITION」
Twin Pulse
XIAudioの「SagraDAC」は、「DACチップでもなければFPGAでもない“第三の方式”」というR-2Rラダー式回路を使ったDAC

LDACにも対応したバランス対応Bluetoothレシーバー「EarStudio」

フリーウェイのブースでは、ヘッドフォンのバランス出力もできる販売中のポータブルBluetoothレシーバー「EarStudio」(オープンプライス/実売16,980円前後)が、アップデートでLDACにも対応したことを紹介。

EarStudio

スマホやプレーヤ―からワイヤレスで音楽を受信して、ステレオミニ(アンバランス)または2.5mm 4極バランスのイヤフォン/ヘッドフォンで聴けるアダプタ。20gの小型筐体で、内蔵バッテリにより約14時間動作する。既にaptX HDには対応していたが、アップデートでLDACにも対応した。

MMCXでケーブル交換できる伸縮Bluetoothケーブル。旭化成「ROBODEN」

旭化成は、伸縮する電線「ロボ電(ROBODEN)」を使ったイヤフォンケーブルや、ACアダプタなどを紹介。首かけのイヤフォンなどをスポーツに使っても、ケーブルが上下に揺れて邪魔にならず、首の後ろにフィットするのが特徴。ヘッドフォン/イヤフォンメーカーに向けて採用をアピールしている。

この中で、MMCX端子でケーブル交換もできる伸縮Bluetoothケーブルが新たに参考展示されている。手持ちのイヤフォンを、スポーツの時だけネックバンドのBluetoothイヤフォンとして使いたい人にとって便利なケーブルといえる。

ROBODENのMMCX搭載Bluetoothケーブル試作機。組み合わせたイヤフォンはShure SE215