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iFi、据え置きでも使えるポータブルDACアンプ「xDSD Gryphon」

「xDSD Gryphon」

トップウイングサイバーサウンドグループは、iFi audioのUSB&Bluetooth対応フルバランスポータブルDACアンプ「xDSD Gryphon」を、11月下旬に発売する。価格は85,000円前後で、正式な発売日や価格は、決定次第、改めてアナウンスされる。

ポータブルを念頭に、デザインにも趣向を凝らしたxシリーズの新機種で、ポータブルDACアンプ「xDSD」、ポータブルアンプ「xCAN」に続くシリーズ第3弾。単なるxDSDの後継機種ではなく、xDSDとxCANの要素を合わせて回路を完全に再設計し、「別次元のパフォーマンスを実現した」という。

デジタル部、アナログ部の仕様は「据え置き単体アンプと同等」だといい、手のひらサイズの据え置きシステムのため、ポータブルと据え置きの、どちらの用途にも対応する。

DACチップはバーブラウン製で、USB入力時は最大768kHz/32bitまでのPCMに対応。XMOS 16コアプロセッサによりDSD 512までのネイティブ再生、MQAフルデコードもサポートする。

Bluetoothチップセットは「QCC5100」シリーズを採用し、Bluetooth 5.2に対応。コーデックはaptX、aptX HD、aptX Adaptive、aptX LL、LDAC、HWA/LHDC、AAC、SBCをサポートする。エイシンクロナスUSB、光/同軸デジタル入力も備えた。

アナログ部は低域増強機能「XBass+」、音場補正機能「XSpace」を搭載し、ヘッドフォンや音楽に合わせて音質調整ができる。iFi独自の複数フィードバックループを最適化する「OptimaLoop」回路や、バランス・フルディフェンシャルでありがなら、シグナルパスを最短にし、部品点数を少なくすることで伝送ロスを最小化した「PureWave」回路も搭載。超低ノイズながら、1,000mWの出力を誇る。

イヤフォン向けに手動でゲインを下げる「iEMatch機能」と、接続したイヤフォン/ヘッドフォンの感度を自動検知し、出力パワーを自動で調整する機能も搭載しており、ハイパワーながらどんなイヤフォン/ヘッドフォンでも使いやすいとのこと。

3.5mmステレオミニ出力と4.4mmフルバランス出力のほか、ほかのアンプと接続するためのライン出力も搭載。ライン端子は入力端子としても機能するため、xDSD Gryphonを単体アナログアンプとして使うこともできる。

出力はバランス接続時が1,000mW@32Ω、>74mW@600Ω、>6.7V max.@600Ω、シングルエンド接続時が320mW@32Ω、>40mW@300Ω>3.5V max.@600Ω。SN比はバランス接続時で116dB(A)以下、シングルエンド接続時で115dB(A)以下。

筐体はxシリーズでおなじみのアルミニウム製で、多機能なxDSD Gryphonの設定を分かりやすく表示するOLEDディスプレイも搭載する。バッテリーも内蔵し、連続最大再生時間は8時間。据え置き利用時にもバッテリーで駆動させることで、電源をローノイズにできる。外形寸法は123×75×19mm、重さは215g。