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キソアコースティック、マホガニーを活用した88万円のスピーカー「HB-N1」

キソアコースティックは、「上質な音楽をもっと身近に」をテーマとしたスピーカー「HB-N1」を11月20日に発売する。価格はペアで88万円。スタンドは別売となる。

キソアコースティックのスピーカー「HB-N1」

「上質な音楽をもっと身近に、さらに聴く喜びを広げる」をテーマに開発された新製品。2ウェイ2スピーカーのバスレフ型。既発売「HB-1」(ペア130万円)の美しいボディラインを継承しながら、柔らかく、シンプルなデザインを取り入れている。塗装はマットフィニッシュ。岐阜県の高峰楽器製作所で製造されており、楽器づくりの高度な技術が使われている。

曲面をもつキャビネットの胴部分には、2.5mm厚のマホガニー単板を使用。熟練した職人が曲げ加工を施したという。美しい響きを得るために側面響板には3.5mm厚のマホガニー単板を採用。内部の平行面を無くす事で、定在波の発生を抑えている。

多数の異なる形状を持った力木(ちからぎ)も側面響板に配置。不要な共振や音の歪みを排除すると共に、吸音材を一切使わずに音の響きをコントロールしている。

バッフル材には高い音響特性を持つアピトン材とシナ材を交互に貼り合わせた合板を採用。フロントパネルには15mm厚のマホガニー単板を使用。従来のキャビネットと同等の高い剛性を実現したという。

ユニットはPeerless製。ウーファは10cm径。ツイータは、独自のチューニングを施した25mmのリングラジエーター・ドーム型。同じメーカーのドライバーを使うことで、ナチュラルでバランスの良い音になったとする。

クロスオーバー・ネットワーク回路には、ムンドルフ製のコイル、抵抗、新型コンデンサーを採用。低音から高音までつながりの良いサウンドを実現している。ネットワークはメイプルウッドを積層したスピーカー台座の内部に組み込まれ、磁場や空気振動から隔離されている。

定格インピーダンスは6Ω。定格感度レベルは87dB/W/m。再生周波数帯域は40Hz~30kHz。クロスオーバー周波数は4,000Hz。外形寸法は148×234×305mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.6kg。