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オーテクが台湾に新工場「台湾鐵三角中壢工場棟」。ワイヤレス製品強化

オーディオテクニカは、ワイヤレスヘッドフォンなどオーディオ機器の新たな製造拠点「台湾鐵三角中壢工場棟」を建設、11月28日に竣工した。所在地は中華民国 桃園市中壢区福達路二段322巷6号。

台湾鐵三角中壢工場棟

同社の現地法人である台湾鐵三角(股)有限公司は、1988年8月の設立以来、主にヘッドフォンとマイクロフォンの製造を担うアジアにおける重要な拠点。現在は全世界にオーディオ関連製品を出荷している。周辺エリアのインフラ整備の拡充や現行工場の老朽化などの物理的背景、生産能力増強の必要性とネットワーク確立などの機運醸成を受け、設立30年の竣工を目指して2016年より新工場建設計画を開始していた。

新工場は、既存のワイヤード製品の開発強化に加え、需要が増えているワイヤレス製品の開発と生産拡大のための新たな施設。電波暗室、無響室、シールドルーム、クリーンルーム、試聴室などを備えた、地下1階、地上3階の4層構造。3階に新設されたクリーンルームで、高品位なコンデンサー型の音響変換器を生産可能になったという。建築面積は1,941.35m2、延床面積は6,873.68m2

製造ライン
電波暗室

無響室などの特殊室は、外部からの振動遮断を目的とする地下1階から全て切り離した設計。工場から独立したトランスを経由して電源供給を行ない、電気的ノイズを回避している。

無響室

なお、同社はアジアにおける重要な拠点の台湾において、台北、台中、高雄の3カ所にショールームを設置している。

台北ショールーム