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光学ユニットとフレームを分離できるスマートグラス「Versatile」

山本光学は、メガネ部と光学ユニットを着脱可能なスマートグラス「Versatile」を開発し。1月16日から東京ビックサイトで開催される 「ウェアラブルEXPO」展で展示する。現場作業やエンターテインメント施設などでの利用を想定し、6月発売予定。

光学ユニットの「VT-001」と軽量フレームの「VT-850」、保護メガネ「VT-770」から構成される、デタッチャブル式のスマートグラス。

VT-001
VT-850
VT-770

作業者が着用するグラス型のウェアラブル端末だが、メガネ部分を着脱可能とすることで、倉庫など保護めがねが必要な現場での作業指示や、博物館のガイダンスや映画での字幕表示など、使用環境に応じてカスタマイズ。作業中のハンズフリーでの情報伝達を可能とする。

現場作業支援では、作業者のディスプレイに作業手順やチェックリスト、商品の保管場所等を表示。指示書を手に持たずに、効率的なピッキング作業やロケーション管理が行なえるという。

また、エンターテインメント用途では、観劇や会場内にて、字幕や解説、ナビを表示。聴覚障害のある人や、訪日外国人も時間差がなく内容を伝えられる。また、メガネのようにかけて舞台を見ると、レンズ下部に字幕が表示され、舞台の様子と字幕を違和感なく同時に見られるという。

視界の中に情報表示

特に装着感を重視し、フレームは18.6g、メガネは58.0gと軽量化。組み合わせる光学ユニットの外形寸法は108×49.5×30.6mm、重量は24g。

光学ユニットのVT-001には、ソニーセミコンダクタソリューションズのホログラム導光板ディスプレイモジュール「SED-100A」を内蔵。解像度は419×138ピクセル、画角は対角20度、表示色は緑単色256階調、投影部の出力輝度は最大2,000nit。シースルー透過率は85%以上。

光学ユニットはメガネやフレームに差し込んで装着。右目、左目のどちらにも利用でき、フレームが壊れた場合も光学ユニットはそのまま利用できる。Android OS用のSDKを提供し、ユーザーが開発したアプリケーションを使用できる。電源は外部給電やスマートフォンの利用を想定している。