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JICO、ジルコニア採用で“硬さ”を重視したレコード交換針

日本精機宝石工業(JICO)は、レコード針のカンチレバー材質にジルコニアを採用した特別モデルを2月15日より発売した。MMカートリッジ用の交換針で、価格はSAS(マイクロリッジ)チップが17,800円、シバタチップが15,800円、楕円チップが13,800円。各100本の限定販売となる。ジルコニアSASのオーダーメイドは20,000円。

ジルコニアSASチップ

カートリッジと交換針のセットも用意。価格は、SASタイプが20,800円、シバタタイプが18,800円、楕円タイプが16,800円となる。

同社が昨年発売したセラミックMCカートリッジ「瀬戸彫/SETO-HORI」の開発を通じて製品化したモデル。「音質には硬さも重要であるという考えに至り、追求を重ねジルコニアという素材に辿り着いた」という。

ジルコニアはボロンなどよりも質量が大きいことから、軽量化のため形状を中空パイプに加工。パイプ状にすることで音が響き、カンチレバーの表面中程までジョイントパイプを被せることで、分割共振を抑制して針先から見た実効質量を低減。既存のカンチレバーに使っている素材との比較について「アルミ・ボロン・サファイア・ルビーと趣の異なる、輪郭のはっきりした精緻な音を生み出すことに成功した」としている。

中空パイプに加工したジルコニアを使用
一番右がジルコニア使用のカンチレバー。左の3つは既存製品

針圧はいずれも1.0~1.5g。専用パッケージラベル仕様で、ジルコニアSASのみ化粧箱付き。主な対応カートリッジは下記の通り。

【ジルコニアカンチレバー交換針の対応カートリッジ一例】
Shure:V15 TypeIII、V15 TypeIV、V15/V、V15VxMR、M-95EDなど
National/Technics:EPC-270D、EPC-271Cなど
Columbia/DENON:DL-65
JICOオリジナルMMカートリッジ

JICOは初の試みとして「ジルコニアカンチレバー+SASチップ」仕様に限り、上記ラインナップに掲載がない型番でもオーダーメイドで注文を受け付ける。申し込みは同社サイトのフォームから行なえる。

カートリッジとの組み合わせ