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CM映像から人・キャラが飛び出す「MR CM」。BS日テレ番組で実証実験

日本テレビ放送網と博報堂、博報堂DYメディアパートナーズは5日、Mixed Reality(MR:複合現実)の技術を活用した「MR CM」のプロトタイプコンテンツを3社共同で開発したと発表。スマートグラスなどのMR対応デバイスを通して、テレビのCM映像を観ていると、画面からCMに登場する人物やキャラクター、商品が目の前に現われ、体感型で楽しめるという。

「MR CM」のイメージ

「MR CM」プロトタイプコンテンツは、架空の商品・サービスを設定し、3本のテレビCMサンプルと、それに連動した拡張コンテンツからなる。MRデバイスを着用して通常のテレビ画面の中のCMを視聴していると、画面の中からCMに登場する人物が目の前に出てきて一緒に商品を楽しんだり、キャラクターがリビングに現れて一緒にゲームを楽しんだり、商品の詳細な説明を一対一で聞くなどの体験ができる。

MR CMのプロトタイプコンテンツの概要

日本テレビのスマートフォン向けARアプリ「mixta AR」を使い、12月31日まで常時体験可能。また、このMR CMプロトタイプコンテンツをBS日テレ番組「チルテレ」(毎週水曜23時〜23時30分)内の「SENSORSコーナー」で放送し、放送と連動したかたちで体験できる実証実験を、3月13・20・27日に実施予定。

スマホARアプリ「mixta AR」
スマホARアプリで「MR CM」を体験するイメージ

コンテンツ開発にあたり、日本テレビmixtaチームと、hakuhodo-VRAR(博報堂と博報堂プロダクツによる、VR/AR/MRの専門ファクトリー)が共同でテレビCMの目的を分析し、MRを活用した具体的な体験拡張ポイントや課題解決ポイントを抽出。体験型要素を加えた「テレビCMの世界観を拡張するコンテンツ」の開発を行なった。

3社は、MR CMのプロトタイプ開発で獲得した知見を活かし、「テレビCMをMRやARを活用した“体験型”に世界観を拡張することで、“新しい広告の役割と楽しさ”を生み出し、メディアや広告の未来を創造していきたい」としている。