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ULTRASONE、最上位ヘッドフォンを密閉型にした「Edition 15 Veritas」

アユートは、独ULTRASONEの最上位ヘッドフォン「Edition 15」をベースとした、密閉型モデル「Edition 15 Veritas」(ヴェリタス)を4月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は399,980円前後(税込)。

密閉型モデル「Edition 15 Veritas」

既報の通り、ULTRASONEの輸入販売は、従来のタイムロードから3月1日にアユートへ業務移管されている。

2017年に発売された、開放型の最上位ヘッドフォン「Edition 15」の密閉モデル。Edition 15には発売以来、密閉型を求める声が多く、開発に至ったという。ヘッドフォンとしての基本的な仕様は開放型と同じだが、ハウジングの素材やイヤーパッドなど、細部に違いがあり、サウンド面でも密閉型に最適なものに1から作り直されている。

左から開放型の最上位ヘッドフォン「Edition 15」、密閉型モデル「Edition 15 Veritas」

ユニットは「GTC ドライバー」を採用。振動板中央のドーム部分をチタンコーティングし、周辺部はゴールドコーティング。個々の金属の特性を最大限に活かした、ハイブリッド振動板となっている。インピーダンスは40Ω、再生周波数帯域は5Hz~48kHz。音圧レベルは96dB。

ユニットは「GTC ドライバー」

イヤーカップのフレームには、アメリカンチェリーウッドを採用。ラッカーではなく有機素材のワックス仕上げとする事で、経年による色や風合いの変化も楽しめる。

ハウジングの素材は、開放型のEdition 15はステンレスであるのに対し、密閉型はアルミを採用した。なお、密閉型のハウジングには小さな穴が放射状にあいているように見えるが、これはレーザー刻印された模様で、穴はあいていない。オリジナルのEdition 15のテイストを継承したデザインになっている。

頭内定位を解消し、広がりのある音を実現するという「S-Logic EX」テクノロジーも搭載。

頭内定位を解消し、広がりのある音を実現するという「S-Logic EX」テクノロジー

イヤーパッドは、開放型はエチオピアンシープスキンを使っているが、密閉型はメリノシープスキンに変更。「保湿性も高く、長時間着けていても心地良い素材」だという。パッドはマグネットで固定されており、手軽に着け外しできる。

ケーブルは着脱可能で、高信頼性のLEMOコネクタを採用。安定した信号伝送ができるという。付属ケーブルは 3.5mmアンバランスのステレオミニ-LEMOコネクタの1.2mと3m。標準プラグ変換アダプタも同梱する。ケーブルを含まない重量は約314g。

音を聴いてみる

開放型のEdition 15は、広大な音場と、ワイドレンジかつしなやかで分解能も高いサウンドが楽しめる製品だが、密閉型の「Edition 15 Veritas」でも基本的な傾向は大きく変わらない。

確かに音場の広さとしては、開放型の方が有利だが、密閉のVeritasでは低域の力強さ、ライブハウスの熱気、音圧など、パワフルな描写が開放型よりも魅力的だ。

それでいて、GTC ドライバーによる高解像度でありながら、しなやかさ、質感の豊かさも兼ね備えた中高域の魅力もしっかりと感じられる。