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ケンウッド、7型HD初搭載のハイレゾ彩速ナビ。MQA-CD再生も
2019年3月15日 12:41
JVCケンウッドは、ケンウッドブランドAVナビ「彩速ナビゲーション TYPE Mシリーズ」の新製品として、7型ディスプレイを採用した「MDV-M906HD」と、200mmワイドモデル「MDV-M906HDW」を4月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は各9万円前後。
どちらも約7型(6.8型)/1,280×720ドットのHDパネルを彩速ナビとして初めて搭載し、同社の7型WVGAモデルと比べて約2.4倍の高解像度化と、約1.3倍広い上下左右170度の視野角を実現。「運転席・助手席のどちらから見ても色反転が無く、鮮明で美しい映像を楽しめる」とする。
上位機の「MDV-M906HDL」(9型、実売約14万円)と同様に、液晶パネルのHD化にあわせて新ユーザーインターフェイス「オーガニックGUI」を搭載し、グラフィカル表示を強化。エンターテインメント性も追求した。
地上デジタル放送のフルセグ/ワンセグ受信や、DVD/CD/SD/USB再生に対応。AM/FMチューナを備え、ラジオが聴ける。Bluetooth経由での音楽再生も可能で、コーデックはSBC、AAC、LDACに対応する。アンプの最大出力は50W×4ch。
音質にこだわり、旭化成エレクトロニクス製の32bitプレミアムDAC「AK4490」とトリプルコアDSP「AK7738」を搭載。32bit処理とVELVET SOUNDテクノロジーを備えており、「音の力強さやきめ細やかなニュアンスまで再現する」という。
192kHz/24bitまでのWAVやFLAC、11.2MHzまでのDSD再生に対応。新たにMQAフォーマットをサポートし、MQA-CDの再生にも対応。独自の高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」でMP3やCDなどの音源を高音質化し、録音時に失われた信号成分を補完してマスター音質に近づける。CDから内蔵メモリや別売のSDカードに直接、最大約4倍速で録音できる。
サウンドチューニング機能として、座席位置と各スピーカーの音の到達距離を基準に、最適な出力タイミングを調整する「リスニングポジション調整」や「フロントフォーカス調整」、「13バンドグラフィックイコライザー」を搭載。また、オーディオ効果には、運転席以外の人の眠りを妨げずに音楽を楽しめる「パッセンジャースリープ」や、地デジ放送やラジオの人の声を聞き取りやすくする「クリアボイス」などを備える。
筐体の天板部分にクロス構造を採用。車の振動によるナビ筐体の共振を抑え、音質への悪影響を防ぐ。
ナビ機能では、自車位置精度を高める「6軸慣性センサー」や「高精度測位 環境補正プログラム」、「高測3Dジャイロ」を導入。立体交差道路や立体駐車場、ビル密集エリアなどGPSが届きにくい場所や、車が傾く道などでも自車位置の正しい測位を維持できるとする。GPSに加え、準天頂衛星「みちびき」とロシアの衛星測位システム「GLONASS(グロナス)」にも対応する。
そのほか新機能として、スマートフォンのようなフリックによる文字入力に対応。日の出、日の入りの時間に合わせて地図画面の色合いが変化する「日の出/日の入り地図画面」や、ライトのつけ忘れをInfoウィンドウ内への警告表示と音声案内で知らせる「日没ライト案内/警告」、検索した施設が営業時間外の場合に「!」マークを表示する「営業時間外表示」などを追加した。
別売のHDリアビューカメラ「CMOS-C740HD」の接続に対応し、後方の確認ができる。