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ケンウッド、MQA-CDも再生できる、9型HDパネル初搭載のハイレゾ彩速ナビ

JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのAVナビ「彩速ナビゲーション」の最上位モデル「MDV-M906HDL」を3月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は14万円前後。

MDV-M906HDL

従来の「TYPE Zシリーズ」を「TYPE Mシリーズ」に統合し、MDV-M906HDLを新たなフラッグシップモデルと位置づけている。

9型/1,280×720ドットのHDパネルを彩速ナビとして初めて搭載し、従来比で約2.4倍の高解像度化と、約1.3倍広い上下左右170度の視野角を実現。バックライトも約1.3倍明るいカスタムLEDを搭載し、「豊かな色彩とリアルな精細感で、明るく鮮やかな映像が楽しめる」とする。

液晶パネルのHD化にあわせて新ユーザーインターフェイス「オーガニックGUI」を開発し、グラフィカル表示を強化。エンターテインメント性も追求した。

新開発の「オーガニックGUI」

地上デジタル放送のフルセグ/ワンセグ受信や、DVD/CD/SD/USB再生に対応。AM/FMチューナを備え、ラジオも聴ける。Bluetooth経由での音楽再生も可能。アンプの最大出力は50W×4ch。

音質にこだわり、旭化成エレクトロニクス製の32bitプレミアムDAC「AK4490」とトリプルコアDSP「AK7738」を搭載。32bit処理とVELVET SOUNDテクノロジーを備えており、音の力強さやきめ細やかなニュアンスまで再現するという。また独自の「K2 TECHNOLOGY」により。MP3やCDなどの音源を、高音質化してマスター音質に近づける。

192kHz/24bitまでのWAVやFLAC、11.2MHzまでのDSD再生に対応。新たにMQAフォーマットをサポートし、SDカードやUSBメモリに保存したMQAファイルや、MQA-CDの再生が可能。高音質BluetoothコーデックのLDACにも対応する。

MQAフォーマットをサポート。高音質BluetoothコーデックのLDAC対応

オーディオ効果には新機能として、運転席以外の人の眠りを妨げずに音楽を楽しめる「パッセンジャースリープ」と、地デジ放送やラジオの人の声を聞き取りやすくする「クリアボイス」を追加。また、サウンドチューニング機能として、座席位置と各スピーカーの音の到達距離を基準に、最適な出力タイミングを調整する「リスニングポジション調整」や「フロントフォーカス調整」、「13バンドグラフィックイコライザー」などを搭載する。

ナビ機能では、自車位置精度を高める「高精度測位 環境補正プログラム」や「6軸慣性センサー」、「高測3Dジャイロ」を導入。立体交差道路や立体駐車場、ビル密集エリアなどGPSが届きにくい場所や、車が傾く道などでも自車位置の正しい測位を維持できるとする。GPSに加え、準天頂衛星「みちびき」とロシアの衛星測位システム「GLONASS(グロナス)」にも対応する。

新機能として、スマートフォンのようなフリックによる文字入力に対応。日の出、日の入りの時間に合わせて地図画面の色合いが変化する「日の出/日の入り地図画面」や、ライトのつけ忘れをInfoウィンドウ内への警告表示と音声案内で知らせる「日没ライト案内/警告」、検索した施設が営業時間外の場合に「!」マークを表示する「営業時間外表示」などを追加した。

ナビ筐体の天板部分にクロス構造を採用。車の振動によるナビ筐体の共振を抑え、音質への悪影響を防ぐ。

別売のHDリアビューカメラ「CMOS-C740HD」(オープンプライス/実売2万円前後)の接続に対応し、後方の確認ができる。