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ソニー、クラウドファンディングでアニメ映画制作の支援募集。「神在月のこども」

ソニーは、クリティカ・ユニバーサルが手掛けるアニメーション映画「神在月のこども」の脚本・設定制作のクラウドファンディング(支援募集)を、「First Flight」サイトで開始した。募集期間は3月27日~5月7日。目標額は100万円。2020年の公開を目指す。

神在月のこども

「Sony Startup Acceleration Program(SSAP)」によるスタートアップ支援サービスとして実施。クリティカ・ユニバーサルの「神在月のこども」プロジェクトは、日本が誇る独自の風土や文化をアニメーションで表現、翻訳して世界に発信する「伝え手」になることを目指した取り組み。

タイトルの「神在月(かみありづき)」は、一般的に「神無月(かんなづき)」と呼ばれる旧暦10月の出雲国(島根県)独自の呼称。全国の八百万(やおよろず)の神々が姿を消し出雲大社に集い、次の年の縁を結ぶ会議を行なうとされている。脚本は、神々が集まる場として古代から栄え、今も変わらず魅力に溢れる出雲と子どもをテーマに制作予定としている。プロジェクトメンバーの一人が島根県出身で、制作への熱い意気込みを受けて今回のテーマに選んだという。

クラウドファンディングのプランには、出雲や本映画にちなんだオリジナルグッズや、制作現場への参加権などを用意。目標額100万円を達成すると、支援者は支援額に応じたプラン内容を受け取れる。

・プラン1(支援金2,020円、限定数なし)
 ご縁ポチ袋、出雲暦カレンダー
・プラン2(支援金1万円、限定数100)
 ご縁ポチ袋、出雲暦カレンダー、縁の下の力持ちBackseat Staff Pass
・プラン3(支援金2万円、限定数50)
 ご縁ポチ袋、出雲暦カレンダー、縁の下の力持ちBackseat Staff Pass、縁会参加権

クラウドファンディングのプランに含まれる特典

ご縁ポチ袋|キャラクター原案・出雲活版刷り(福銭入り) 2,020円/限定数なし
「神在月のこども」描き下ろしキャラクター原案を、出雲の活版印刷室で刷り出したポチ袋に、神話の国縁結び観光協会の公式「ご縁袋」を封入した縁起アイテム。映画が無事完成した折には、原風景と出会いに出雲地方を訪れ、中に入った福銭をお参りのお賽銭にするといった使い方ができる。
ご縁ポチ袋
出雲暦カレンダー|イメージボード・出雲活版刷り(旧暦・神在月始まり)
「神在月のこども」描き下ろしイメージボードを表紙に、出雲の活版印刷室で刷り出した卓上カレンダー。「神在祭」をはじめ、出雲大社でとりおこなわれる主な神事が記された“出雲暦”をめくり、2020年の完成と公開を目指す本映画を、制作の歳月とともに一緒に楽しめる。
出雲暦カレンダー
縁の下の力持ちBackseat Staff Pass|イメージボード・出雲活版刷り
「神在月のこども」描き下ろしイメージボードを表面に、出雲の活版印刷室で刷り出したID付きパス。制作の舞台裏(バックシート)に出入りできるメンバーとして、制作時にはリサーチやロケハン、完成時にはプレミアイベントなどに参加・招待・紹介される。
縁の下の力持ちBackseat Staff Pass
縁会参加権|キックオフ打入り・島根県開催(2019年5月予定)
「神在月のこども」主要制作スタッフ(脚本陣、監督陣、プロデューサー陣、アニメーター等)による作品の完成を祈念した「出雲大社」詣、神在月に八百万の神々が到着される「稲佐の浜」のロケハン、同晩のアニメーションの完成を祈って行う打入り(宴会)に同席できる参加権(飲食代込)。
縁会参加権

クリティカ・ユニバーサル代表 四戸俊成氏コメント

日本各地では「神無月(かんなづき)」と呼ばれる10月が、出雲地方では「神在月(かみありづき)」と呼ばれる由縁。それは八百万(やおよろず)の神々が全国から姿を無くし、翌年の縁を結ぶ会議のため、出雲に集うという云われでした。森や木々、海や川、全てに宿る神々が、在る月、出雲に集う。そんなユーモラスな「神在月」の魅力をアニメにのせて描きます。主人公は、現代を生きる、カンナという女の子。母親の他界で、大好きだった走ることが嫌いになってしまった少女。その彼女が、在る月、まわりはじめた神々の⻭車によって、出雲へ向けて走り出す物語。目指すは2020年のアニメーション映画公開です。島根・出雲、読んで字のごとく“この島国の根”と名づけられた神話の土地へ駆けるロードムービーを制作し、2020年、世界がもっと日本を知りたいと思う頃に届けることを夢見て駆けています。