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映画本編の劇場向け配信事業で、IMAGICAとGDCが業務提携

IMAGICA Lab.とGDCデジタルシネマネットワークは29日、劇場向け配信サービスにおける業務提携契約を締結したと発表。シネマサンシャイン系列(運営:佐々木興業)の劇場を皮切りに、GDC製の劇場向け配信システムを使い、IMAGICA Lab.が劇場向け本編・予告編などの配信サービスを随時開始する。

IMAGICA Lab.は今回の業務提携により、既に香港で3年以上の運用実績を持つGDCの配信システム「Electronic Delivery System」(EDS)を各劇場に設置し、本編・予告編などの映像を、安全かつ早く配信できるとする。

具体的には、EDSを導入することで、100GB相当の劇場向け本編(DCP形式)をクラウドベースで受け渡せるようになり、約3~5時間(通信環境:100Mbps時)で安全に配信できるという。劇場側も、新たな投資を負担することなく配信運用サービスを構築できるとする。

IMAGICA Lab.では、2016年からサービス提供している劇場向けデジタルシネマ配信管理システム「HONOLUA」に加え、EDSも合わせて運用することで、劇場向け配信事業を拡充する。

また、GDCは今回の業務提携により、同社が開発したEDSが「長い間、課題としていた本編映像の配信を実現した」とする。そして今回の業務提携により、「現在の主流であるDCP配送方法に替わる、利便性の高いサービスとして広く導入される事を期待している」としている。