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Rega、フル・アナログ仕様のフォノアンプ「Aria」。MC/MM独立回路設計
2019年4月12日 12:55
完実電気は、英RegaブランドよりMC/MMカートリッジに対応したフォノアンプ「Aria」を5月下旬に発売する。価格は15万円。
Regaが展開する「フォノステージシリーズ」の中高級ラインとなる新しいフォノアンプ。コントロール系統にもデジタルサーキットを用いず“フル・アナログ”にこだわったという。シャーシは外部からのノイズ混入を考慮したアルミ製。
トランスを共有する以外は、MCとMMの信号処理をそれぞれ独立させ、入力ターミナル部分から各カートリッジの特徴に合わせた専用の回路設計を取り入れている。
MCカートリッジ回路には、ローノイズFETを採用。特性が合うようにマッチングさせたFETを左右に搭載。ローノイズFETはバイアス電流が逆流しないため、MCカートリッジの動作を妨げることもないとしている。70Ω~400Ωまでの抵抗値設定やコンデンサー値、ゲイン設定も行なえる。
またMC回路を最適な状態で動作させるよう、常に最適なサーボ値を保つことで、気温の変化等の外的要因で音質が左右されない設計とした。
MMカートリッジ回路には、ローノイズバイポーラトランジスターを採用。電源回路は、左右独立となっているほか、低域用にも電源回路が設計。また電源回路にニチコン製のFGコンデンサー、オーディオ回路とイコライザーネットワークにポリプロピレンコンデンサーを搭載している。
MM用フォノ入力、MC用フォノ入力がそれぞれ1系統。RCAのアナログ音声出力を1系統備える。
MC部の周波数特性は13Hz~70kHzで、RIAA特性は±0.2dB。歪率は0.035%で、SN比は-71dBV。MM部の周波数特性は15Hz~100kHzで、RIAA特性は±0.2dB。歪率は0.005%で、SN比は-86dBV。外形寸法は220×340×78mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3kg。