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Rega、精度にこだわるカートリッジ「Ania」、フォノアンプ「FONO」も

 完実電気は、英RegaのMCカートリッジ「Ania」、MC専用フォノアンプ「FONO MC」、MM専用「FONO MM-MK3」を10月30日に発売する。価格は「Ania」が85,000円、「FONO MC」が40,000円、「FONO MM-MK3」が35,000円。

Rega、精度にこだわるカートリッジ「Ania」、フォノアンプ「FONO」も MCカートリッジ「Ania」
MCカートリッジ「Ania」

MCカートリッジ「Ania」

 Regaが独自に開発設計したMCカートリッジで、AphelionやApheta/Apheta2の下位モデルと位置付けられている。「上位機種の音質と機構、テクノロジーを受け継ぎながらコストダウンを実現」したという。

Rega、精度にこだわるカートリッジ「Ania」、フォノアンプ「FONO」も MCカートリッジ「Ania」の使用イメージ
MCカートリッジ「Ania」の使用イメージ

 超軽量な出力回路を実現するために、ダンパーの代わりに独自の楕円状の軸を採用したカンチレバーと、それを支えるネオジウムマグネットを独自開発。この回路を実現するために、カートリッジ本体は、成形の精度±0%を目指して設計。ApelionやAphetaと同じレベルの精度での生産を実現したという。

 高精度を実現するため、カートリッジ内にパーツを無駄なく配置。ホールピースのサイズやマグネットのサイズの精度も極限まで高めたとする。

 本体には、ポリマーとグラスの混合素材である「PPS-Forton」を採用。アルミ削り出しと同様の剛性と、金型成形時の安定性と高い精度を実現。コストの問題も解決し、「Apheta2から大幅なコストダウンを図りながらも、ほぼ同等のスペックを達成」したとする。

 針圧は1.75g。出力抵抗は100Ω。出力電圧は350mμV。

フォノアンプ「FONO」

 「FONO MM-MK3」は、「Fono MM」シリーズの後継モデルで、Fono MMの回路構成、音質をさらに向上させた。さらにMC専用モデル「FONO MC」もラインナップに追加した。

Rega、精度にこだわるカートリッジ「Ania」、フォノアンプ「FONO」も 「FONO MM-MK3」
「FONO MM-MK3」
Rega、精度にこだわるカートリッジ「Ania」、フォノアンプ「FONO」も 「FONO MM-MK3」の背面
「FONO MM-MK3」の背面

 全段ディスクリート構成で、入力段とRIAA段を分離。相互の干渉を最小限にしている。入力段には、ノイズが少なくリニアリティーに優れた高音質オーディオトランジスタ「LSK389」を採用。音質回路への影響が最小限に抑えられ、出力電圧の低いMCカートリッジからの音楽信号も、余計なノイズの影響をうけずにRIAA段へ送り込めるとする。

 ミューズ・オペアンプをRIAAサーキットに採用。オーディオ用高音質ポリプロピレンコンデンサも搭載。「Fono MC」は、入力抵抗値、コンデンサーの定数、ゲインの設定も可能。

 「FONO MC」の出力抵抗は200Ω。最低出力負荷抵抗(推奨)は5K。「FONO MM-MK3」の入力感度は1.7v(200mV時)。最大入力レベルは60mV(1kHz)。ゲインは41.4dB(@1kHz)。

Rega、精度にこだわるカートリッジ「Ania」、フォノアンプ「FONO」も 「FONO MC」
「FONO MC」
Rega、精度にこだわるカートリッジ「Ania」、フォノアンプ「FONO」も 「FONO MC」の背面
「FONO MC」の背面