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渋谷にNBAケンバ・ウォーカー登場! ファイナル上映イベントにファン熱狂

楽天は、動画配信サービス「Rakuten TV」のイベントとして、全米プロバスケットボールNBAの2018-19年シーズン王者を決めるNBA FINAL 第1戦のパブリックビューイング「NBA FINALS 2019 PUBLIC VIEWING PARTY with Kemba Walker presented by Rakuten TV」を5月31日に開催した。NBAスターのケンバ・ウォーカー選手をはじめ、B.LEAGUE(Bリーグ)の篠山竜青選手、比江島慎選手も来場して約600人のNBAファンと共に観戦した。

「NBA FINALS 2019 PUBLIC VIEWING PARTY with Kemba Walker presented by Rakuten TV」

今回のイベントは、米国時間5月30日にカナダ・トロントで開催された「NBA FINALS 2019」第1戦の模様を大画面のスクリーンで放映し、豪華ゲストとともに試合を観戦するもの。来場した現役プロ選手や解説者、バスケットボール好きタレントらが両チームの戦いぶりや注目選手などについて熱く語り、会場の渋谷ストリームホールを盛り上げた。

左から篠山竜青選手、ケンバ・ウォーカー選手、比江島慎選手

今年のNBAの頂点を決める戦いは、3連覇(スリーピート)がかかる昨シーズン王者・ゴールデンステイト・ウォリアーズと、チーム創設1995年で初優勝を目指すトロント・ラプターズ。最大7戦に渡って試合を行ない、先に3勝したチームがシーズン優勝となる。

会場の渋谷ストリームホール

Bリーガー篠山、比江島のNBA注目ポイント

今回のファイナルへ進むまでのウォリアーズは、重要な得点源であるケビン・デュラントのケガが心配される中、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの“スプラッシュ・ブラザーズ”中心に、ベテラン勢やベンチメンバーの活躍で新たな勢いを生んでいる。

一方のラプターズは、ヤニス・アデトクンポを軸に最多勝率のレギュラーシーズンを終えたミルウォーキー・バックスに対し、セミファイナルで2連敗からの逆転でファイナル出場を獲得。“静かなエース”カワイ・レナードや、カイル・ラウリーらを中心に、この流れに乗って優勝を勝ち取りたいところ。ファイナル第1戦が初めて米国以外(カナダ・トロント)で開催されることもあり、地元ファンの熱狂も注目されている。

優勝をかけて戦うウォリアーズとラプターズ

日本での今回のパブリックビューイングイベントは、5月17日より抽選受付開始されたチケットが完売。当日は約600人のNBAファンが来場した。渋谷ストリームホール内に収まり切らず、外のサテライトモニターで観戦する来場者もいるほどの大盛り上がりを見せた。

イベントの注目は豪華なゲスト。Bリーグの川崎ブレイブサンダースの篠山竜青選手、リンク栃木ブレックスの比江島慎選手という、日本代表の中心選手でもある2人が、ファイナルの見どころを語った。

篠山選手は「ファイナルにレブロン(現役トップ選手の一人であるレブロン・ジェームズ選手。昨年移籍)がいないことが新鮮。どういう歴史の1ページが刻まれるのか楽しみ」と期待を述べた。比江島選手は勝敗の行方について「ウォリアーズが勝つんじゃないかとの予想ですが、それに対してラプターズがどう戦うかが見どころ」とコメント。

篠山竜青選手

注目選手として挙げたのは、篠山選手が「“カワイさん”(カワイ・レナード)」、比江島選手は「カリー(ステフィン・カリー)。デュラントがケガをして(自らが点をもっと取る必要が出てきたことで)昔のカリーに戻って、楽しそうにやっている気がします」と分析した。

比江島慎選手
MC MAMUSHIさんがイベント進行や試合の実況を務めて盛り上げた

特別番組のライブ配信でケンバ・ウォーカー登場

前半から激しい戦いが展開し、前半終了後のハーフタイムには、Rakuten NBA Specialオリジナル番組「俺達のNBA!!」の公開ライブ配信が実施。出演者のBOSE(スチャダラパー)さん、澤部佑さん(ハライチ)、中村昌也さん、サンキュータツオさん(米粒写経)、ハリー杉山さん、岩崎太整さん、中原雄さんがステージに登場した。

そこでついに会場へ姿を現したのが、NBAシャーロット・ホーネッツに所属するケンバ・ウォーカー選手。

「俺達のNBA!!」の公開ライブ配信にケンバ・ウォーカー選手が登場

2011年のドラフト1巡目9位でシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)に指名されてNBA入り後、自身より大きな選手に対しても果敢に切り込むドリブルと高い得点力を持ち味に、今シーズンは全82試合出場で平均25.6得点、4.4リバウンド、5.9アシストをマーク。過去3度オールスターに出場し、シャーロットで開催された今年の第68回大会では、“チーム・ヤニス”のスターターとしてプレイ。シーズンのオールNBAサードチームに初選出されたポイントガードだ。

初めて来日したというケンバ・ウォーカー選手に対し、「俺達のNBA!!」出演者や、Twitterで番組へ寄せられた視聴者が質問。

ファイナル出場のウォリアーズについては「前シーズン優勝であり、どの選手も全力で倒そうと挑んでくる。自分たちのベストを引き出してくれる相手」と熱い闘争心を示した一方、ホームであるシャーロットという街については「小さな街だけどスポーツに熱い人が多く、ホーネッツが大好きな人も多い」とコメント。

オールスターゲームが行なわれた際にシャーロットを訪れたというBOSEさんは、ウォーカー選手のこのコメントに対し「こんなスーパースターが、あんなちっちゃい街で満足できるのかなあ?」と、シーズン後の気になる移籍の意向を探るような質問も。対するウォーカー選手が「とても満足しています」と笑顔で返す一幕があった。

BOSEさんらがウォーカー選手に質問

また、Twitterでは「オーナーのマイケル・ジョーダン氏とガチで1on1をしたことありますか?」などの質問も寄せられた。普段の超攻撃的なプレイと、ここ一番の決定力で強いハートを見せるゲーム中の姿とはまた違った、柔らかな笑顔で質問の一つ一つに答えるウォーカー選手の姿が印象的だった。同番組は、Rakuten TVのRakuten NBA Specialで現在もアーカイブとして配信されている。

小柄でもNBAで成功するポイントとは? 八村塁選手への期待も

番組収録の前に行なわれたケンバ・ウォーカー選手への記者会見では、地元開催のオールスターでのスターターも務めた今シーズンについて「信じられない、素晴らしいシーズンだった。オールNBAサードチームに入れたことは驚いたが、これまで努力してきたのでうれしい。来年はとにかくプレイオフ出場(優勝を決めるトーナメント)を目指す」とのこと。

ファイナルを戦う両チームについては、「ウォリアーズはチャンピオンとして、ステフ(カリー選手)や、クレイ(トンプソン選手)に、カズンズも(デマーカス・カズンズ選手がケガから)帰ってきて、それ以外のロールプレイヤー達も活躍しているから、面白いファイナルになるのでは。ラプターズは、ディフェンスがリーグ屈指。だからこそここまでやってこれた。拮抗したシリーズになるのでは」との見方を示した。

オフシーズンの現在は「キャリアの中でいいシーズンだったので、今は振り返る時間にしている。初めての日本で、何をすればいいか人に聞いたりして、街を楽しみたい」とのこと。

身長185cmとNBA選手の中では小柄ながらも、得点を量産し活躍していることについては、「高い練習意欲で、誰よりもハードに努力する。シュートを打つことすら難しいシーンもあるが、どううまく打てるか、どうベストを出せるか、それにタフな精神も持っていないといけない」とNBAの厳しさについて語った。

一方、日本人初ドラフト入りが注目されるゴンザガ大学・八村塁選手についての質問にも回答。米国の大学バスケットボールもよく見ているというウォーカー選手は、「サイズもあって動けて、NBAに必要なスキルセットを持っている。成長が楽しみで、いつかNBAのビッグネームになるのでは」とした。

日本でNBAが熱く盛り上がった夜。GAME 2以降も激しい戦いへ

後半第3クォーターの上映が始まったパブリックビューイング会場では、一進一退の攻防が続き、ラプターズの25歳パスカル・シアカム選手が勝負強さを見せて得点を重ねると、ウォリアーズはエースのステフィン・カリー選手が厳しいマークを受ける中でもフリースローなどで着実に応戦。

いよいよ勝敗の分かれ目が近づく終盤で、サプライズにより再びケンバ・ウォーカー選手がステージに登場すると、会場の熱狂は最高潮に達した。

試合の終盤で、再びケンバ・ウォーカー選手が登場して観戦

試合終了後は、Rakuten TVのNBA Specialにこれまで最も長く加入し、最も視聴回数が多かったというユーザーに対して特別プレゼントが授与。ウォーカー選手が実際に履いたサイン入りシューズが本人から手渡され、会場からも羨む声が漏れた。

直筆サイン入りシューズが、一人の熱烈なユーザーにプレゼントされた

日本のNBAファンの歓迎に対し、ウォーカー選手もたびたびリラックスした笑顔を見せ、最後は会場全員とセルフィー撮影。大きな盛り上がりの中で、パブリックビューイングイベントの幕は閉じた。