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オンキヨー、マグネシウム振動板のBAドライバーを今夏量産開始。他社へも供給

オンキヨーは、小型で高音質を実現したというマグネシウム振動板採用のバランスドアーマチュア(BA)ドライバーを、8月から量産開始予定。オンキヨーブランドのカスタムイヤフォンに採用するほか、OEMとして他社製品にも採用される事が決定。 秋以降順次生産開始する予定という。

新開発BAドライバー採用のカスタムイヤフォン

同社は2015年に、実用金属材料では最軽量とされるマグネシウム振動板を採用した、ハイレゾ対応ヘッドフォン用ドライバーの開発に世界で初めて成功。2019年にはBAドライバー用としては世界最薄となる振動板を開発。このBAドライバーを搭載したオンキヨーブランドのカスタムイヤフォンをイベントに参考出品もしている。

今後、ハイレゾ再生に対応した高付加価値イヤフォンの受注活動を本格化。事業拡大を推進していくという。

既報の通りオンキヨーは、DENONやMarantzを傘下に持つ米Sound United、その持株会社であるViper Holdingsとの間で、ホームAV事業を売却する事で合意。オンキヨーが6月26日に行なった第9期株主総会において、事業譲渡が承認可決された。

ただし、譲渡後もオンキヨーブランドはオンキヨーが所有。「祖業であるスピーカーコンポーネント事業への回帰を進め、OEM事業に注力することによってあらゆる用途への音のソリューション拡大と業績向上を目指す」としている。