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NHK、東京2020で「4つの約束」。8Kライブ最大規模&デジタル展開も
2019年7月5日 14:26
NHKは4日、東京オリンピック・パラリンピックの開催まで約1年を前に「視聴者への4つの約束」を発表した。競技の放送時間や8Kライブ(生中継)は過去最大規模を予定するほか、テレビ放送以外のデジタル展開により、いつでもどこでも決定的瞬間を見逃すことなく視聴できるようにするという。
4つの約束は「スタジアムの興奮を日本全国で体感できます」、「いつでもどこでも決定的瞬間をお届けします」、「日本をひとつにつなぎます。日本が世界につながります」、「共生社会の実現に貢献します」というもの。
NHKでは、最高水準・史上最大規模でオリンピック、パラリンピックを放送する予定。放送時間は過去最大規模の見通しで、オリンピック、パラリンピックの開閉会式や注目競技は8Kライブを実施。パラリンピック競技の8Kライブは大会史上初となる。
テレビ放送に加え、それを補完するデジタル展開も行ない、いつでもどこでも決定的瞬間が視聴できるようにする。またロボット実況や自動字幕などのイノベーティブな技術を導入し、より多くの視聴者が放送とサービスを楽しめる準備を進めているという。
'20年3月26日から行なわれるオリンピック聖火リレー、および'20年8月に国内各地で採火されるパラリンピック聖火リレーは、NHK地域放送局のネットワークを活かし、ライブ映像を中心に発信予定。
パラリンピックが掲げる理念「共生社会の実現」に関しても、放送・サービスを通じて後押しする。世界から集まる魅力あふれるパラアスリートの姿を幅広く伝えるほか、障がい者、日本語が分からない訪日外国人など、あらゆる人がともに楽しむことができる「ユニバーサル放送・サービス」を目指す。
パラ競技やパラアスリートの魅力を伝える“NHKパラリンピック放送サポーター”には、NHKが障がいがある人に呼びかけて採用した後藤佑季氏、千葉絵里菜氏、三上大進氏を起用するという。
NHKは「2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、スポーツの祭典にとどまらず、日本の社会が大きく変革する絶好の機会です。“最高水準の放送・サービスで、かつてない視聴体験を提供し、日本をひとつにつなげたい”“ともに感じ、希望あふれる明るい未来につなげたい”人と人を互いに“つなぐ”という期待に応えることで、新たな時代の公共メディアにふさわしい姿を作り上げ、大会後も日本社会の発展に役立つメディアとしてあり続けたい」としている。
8月のBS8Kは「日本の夏祭り」、9月は「世界の8Kコンテンツ」
NHK BS8Kのラインナップも発表。8月は「日本の夏祭り」を集中的に編成、日本各地で開催される夏祭りを超高精細映像と立体音響で生中継する。
2日19時からは新潟県の「長岡まつり大花火大会」(BS4K、BSプレミアム同時)、6日19時からは青森県の「ねぶた祭り」(BS4K同時)、13日20時30分からは徳島県の「阿波おどり」(BS4K同時)、31日18時50分からは秋田県の「大曲の花火」(BSプレミアム同時)を放送する。
また8月1日から3日まで、東京ミッドタウン日比谷で8Kパブリックビューイングを実施。2日開催の「長岡まつり大花火大会」を8Kライブするほか、'18年10月に行なわれた「茅ヶ崎サザン芸術花火2018」(5分版)を、350インチスクリーンで5.1ch上映する。
会場場所は、東京ミッドタウン日比谷のステップ広場。8月1~3日までの限定イベントで、時間は18時から22時まで。入場無料・入場自由。