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フォスター電機創業70周年記念の復刻ユニット。数量限定700セットで7万円
2019年8月30日 19:48
フォステクスカンパニーは、フォスター電機の創業70周年を記念し、'70年代に製造されていたフルレンジユニットの復刻モデル「FE103A [Foster 70th Anniversary Model]」を10月下旬に発売する。ユニットを収める木製化粧箱と社名記載の真鍮製プレートが付属し、数量限定で700セットを予定。価格は70,000円(ペア)。
往年のスタイルを継承しつつ、独自のコーン技術やアルニコマグネットなどを採用した記念モデル。
コーン紙は、繊維が細くしなやかで密度の高いESコーンを2層抄紙とする事で、軽量ながら更なる剛性の向上と、内部損失の確保を実現。基層に長繊維のパルプを主体にかさ高の構造による高剛性化と内部損失の保有を両立させ、表層には短繊維のパルプを配合することで、振動板表面の伝播速度を高めた。「中域の明るく張りのある音色はそのままに、立ち上がりが良く切れのある高音と厚みのある低音の再生を可能にした」という。
ハトメの重量が振動板に付加されることで重量バランスが不均等になり、コーン形状振動板が持つ円環状の振動モード以外にも不等分割共振を出現させ、中音域での歪の原因となっていた箇所をハトメレスにすることで、中音域の高調波歪を低減。
またハトメレス化と合わせ、ボイスコイルとダンパー、コーン紙を同一円周上で3点接着するために、ポケットネックダンパー方式を採用した。
アルニコマグネットを採用。磁気回路内のポールピースに銅キャップを配置することで、電流歪を低減し、駆動系の歪みを抑制することで中高域の明瞭度を向上させている。
入力端子は、ファストン205タイプの低損失金メッキ端子を採用。スピーカーケーブルの確実な接合に加えて、音質劣化を防ぐという。
インピーダンスは8Ωで、再生周波数帯域はf0~20kHz。出力音圧レベルは88dB/W(1m)。バッフル開口寸法は93mm径。化粧箱の外形寸法は272×170×133mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2,550g。ユニット1個の重量は600g。