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アップル、「Pro」の名を冠した最強スマホ「iPhone 11 Pro/Pro Max」

アップルは、背面に3つのカメラを搭載し、モデル名に「Pro」と名付けた新スマートフォン「iPhone 11 Pro」と、その大型モデル「iPhone 11 Pro Max」を発表した。内蔵ストレージメモリ64GB、256GB、512GBを用意し、各容量での価格は11 Proが106,800円、122,800円、144,800円。11 Pro Maxは119,800円、135,800円、157,800円。日本での予約注文開始は9月13日午後9時を予定。発売日は20日頃となる。

左からゴールド、ミッドナイトグリーン、シルバー、スペースグレー

「最新最強のiPhone、初めてProと名付けたスマートフォン。Proと名付けたからには、仕事ができる事が大切」という。カラーはミッドナイトグリーン、シルバー、スペースグレー、ゴールドを用意する。

カスタム設計のOLED(有機EL)を使った、新しい「Super Retina XDRディスプレイ」を採用。最大1,200nitの明るさが特徴で、映画や高解像度ビデオのHDR視聴がより没入して楽しめるという。画面サイズは「11 Pro」が5.8型で2,436×1,125ドット(458ppi)、「11 Pro Max」が6.5型2,688×1,242ドット(458ppi)。

外形寸法と重量は「iPhone 11 Pro」が144×71.4×8.1mm(縦×横×厚さ)で188g、「iPhone 11 Pro Max」が158×77.8×8.1mm(同)で226g。

左から「iPhone 11 Pro Max」、「iPhone 11 Pro」

2つのピーク輝度を備えているのも特徴。日光の下では最大800nitで、「屋外で撮影し、その場で写真を選ぶのに最適」という。Extreme Dynamic Rangeのコンテンツを見る時には最大1,200nitまで輝度が上がる。「まるでPro Display XDRがiPhoneの上にやって来た」ような表示ができるとする。

システム全体のカラーマネジメントとTrue Toneによる幅広いカラーサポートも特徴。コントラスト比は200万:1。電力効率も高くなっている。iOS 13に統合された「Haptic Touch」を使用すると、お気に入りのアプリをすばやくシームレスに操作し、カメラで自撮りをしたり、カレンダーで予定を確認したり、メールをプレビューするなど、日常のタスクのショートカットをホーム画面から確認できる。

CPUは「A13 Bionic」を採用。64bitのFusionアーキテクチャを活用。2つの高性能コアは最大20%高速化しつつ、消費電力は最大40%低減。4つの高効率コアは最大20%高速で、消費電力は最大25%少なくなっている。GPUも最大20%高速化しつつ、消費電力は最大30%低減。「高いパフォーマンスを持つゲームや、最新のAR体験に最適」という。8コアの「Neural Engine」は最大20%高速化、消費電力は最大15%低減。トリプルカメラシステム、Face ID、ARアプリなどを動かす力となる。

背面のカメラは、35mm換算で焦点距離13mm/F2.4 120度の広い視野角で撮影できる超広角カメラ、26mm/F1.8で光学式手ブレ補正機能を備えた広角カメラ、52mm/F2.0で光学式手ブレ補正を備え、2倍の光学ズームも搭載した望遠カメラを用意。いずれも1,200万画素のデジタルカメラとなる。「映画レベルのビデオ手ぶれ補正も可能」という。

より広い視野で撮影できるため、カメラアプリのデザインも刷新。シャッターボタンなどを配置したコントロール部分もシースルーになり、カメラのフレームの外で起きていることも見えるようになった。

カメラのフレームの外で起きていることも見えるようになった
各カメラの配置

搭載した3個の、異なるカメラモジュールで撮影した場合、そのままでは色味や感度が異なってしまうが、ホワイトバランスや露出などをカメラごとに精密に調整。3つのカメラをペアリングした上でモジュール間で再度調整を施すことで、撮影後の色のバラツキなどを抑え、「3つのカメラが1つのカメラのように使える」という。こうした処理にもA13 Bionicの演算能力が活きているという。

次世代のスマートHDR写真撮影、ナイトモード撮影、高度な赤目修正なども利用可能。より明るいTrue Toneフラッシュとスローシンクロ撮影も可能。

iOS 13では、スタジオ風のモノクロが作れるハイキー照明(モノ)のエフェクトが加わり、ポートレートライティング機能も組み合わせて、「まるで本当のスタジオで行う撮影のように、光の強さをコントロールしながら被写体を美しくとらえられる」という。

動画撮影は、すべてのカメラで4K/60fpsまでの撮影に対応。1080p/60fpsなどでも撮影できる。ビデオのダイナミックレンジも拡張、広角、望遠では動画撮影時の光学式手ブレ補正も利用できる。2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、最大6倍のデジタルズーム、ビデオのフレーミングに音声をマッチさせるオーディオズーム機能も備えている。

1080/120fps、1080/240fpsのスローモーション撮影も可能。手ぶれ補正機能を使ったタイムラプス撮影、4Kビデオの撮影中に800万画素の静止画撮影も可能。iOS 13では、写真の編集のような手軽さで動画の編集もできる。また、QuickTake機能により、シャッターを長押しするだけで、写真モードのままビデオが撮れる。

インカメラは1,200万画素のTrueDepthカメラ。ボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード、6つのエフェクトを備えたポートレートライティング、アニ文字とミー文字などで利用可能。4K/60pまでの動画撮影にも対応する。顔認識のFace IDも利用可能。Apple Payもサポートする。

耐水性、防塵性能なども高めており、IP68等級をサポート。水深4mで最大30分耐えられる。内蔵GPS/GNSS、デジタルコンパス、Wi-Fiも搭載。再生対応音楽ファイルはAAC-LC、HE-AAC、HE-AAC v2、DRM付きのAAC、MP3、リニアPCM、Apple Lossless、FLAC、Dolby Digital(AC-3)、Dolby Digital Plus(E-AC-3)、Dolby Atmos、Audible(フォーマット2、3、4、Audible Enhanced Audio、AAX、AAX+)。

ビデオフォーマットはHEVC、MPEG-4 AVC/H.264、MPEG-4 Part 2、Motion JPEGに対応。HDRはDolby VisionとHDR10をサポートする。

11 ProはiPhone XSより最大4時間、11 Pro MaxはXS Maxより最大5時間長いバッテリー駆動時間を実現。ビデオの再生時間は、11 Proが最大18時間、11 Pro Maxが最大20時間。音楽再生時間は、11 Proが最大65時間、11 Pro Maxが最大80時間。