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VTuberがゲームの中へ、“自分のVRMアバター”で戦えるVRゲーム「BOW MAN」

DMM.comのDMM.com VR研究室は12日、VRアプリ向けの人型3Dアバター規格「VRM」に対応し、ユーザーが作成したアバターデータを直接読み込み、好きなアバターでプレイできるゲーム「BOW MAN」をOculus Riftストアでリリースした。価格は14.99$。推奨端末はOculus rift/Oculus rift s。

ゲーム「BOW MAN」

トゥーンシェーダーで描かれる江戸日本のビジュアルを背景に、弓矢を用いて次々と現れる的や敵を射抜く、カジュアルなVRシューティングゲーム。SOLO MODEに加え、VERSUS MODEでは世界中のBOW MANプレイヤーとオンラインで決闘できる。

VRシューティングゲーム 「BOW MAN」紹介動画

最大の特徴として、3Dアバター規格のVRMを採用し、VRM形式のアバターを持っているプレーヤーは直接VRMファイルを読み込み、好きなアバターでゲームをプレイできる。

プレーヤーのVRMファイルを読み込んだイメージ
VRシューティングゲーム 「BOW MAN」カスタムアバターでの遊び方

例えば、バーチャルユーチューバー(VTuber)がゲーム配信を行なう場合、現在はゲームソフトの映像に、VTuberの映像を重ねて配信するケースが多い。しかし、BOW MANの場合、VTuberのアバターデータ自体がゲーム内に登場し、戦うため、BOW MANの画面をキャプチャするだけで、VTuberのゲーム配信が実現できる。

SOLO MODEでは、「ゲームを遊んでいない第三者も、外からプレーヤーがどういう場所でどんなプレイをしているのかを観戦できる」という。

DMM.com VR研究室は、2018年12月にDMM.comテクノロジー本部のR&D部門として発足。CTOの直下で、ハイプレゼンスなVR領域をはじめとしたxR領域におけるリサーチと開発を実施。「BOW MAN」に関しては、「DMMとして“世の中の最先端を取り入れ、VRゲームを遊ぶ体験をカジュアルに共有し盛り上がれる世界を作りたい”という想いから始まった」という。

VTuberやVR SNSの利用者など、熱心なVRユーザーの間では「VRアバターと全身をモーショントラッキング技術でシンクロさせたい」という声が強いという。これを受けて、今後はアバター機能のさらなるアップデートとともに、BOW MANのマルチデバイス対応を進めていく予定。アバター機能は、ユーザーが複数のゲームやアプリをまたがって同じアバターを使用できる仕組みだが、その仕組みをサードパーティのデベロッパー向けにSDKとして提供すべく、開発を進めていく予定という。