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VTuberで注目の「VRM」コンソーシアム設立。ドコモやbilibiliなど13社新加盟
2019年4月25日 11:39
VTuberなどの3Dキャラクターデータにおける、プラットフォーム共通のファイル形式として注目を集めているVRM。その策定や推進、日本発の世界標準フォーマット化を目指す、一般社団法人VRMコンソーシアムが24日に設立された。さらに、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、bilibili、Salinなどの正会員10社と、賛助会員3社が新たに加盟した。
VRMは、3Dアバター向けのモデルデータフォーマット。プラットフォーム共通のファイル形式であるため、対応するアプリケーション全てで同じアバター(3Dモデル)データが使える。これにより、生放送、動画、ゲーム、チャットなど、それぞれで存在するVR世界が繋がり、プラットフォームを超えた自由なコラボレーションが実現できる。
例えば、VTuberのキャラクターを作るスマホアプリで、3Dキャラを作成。それをVRM形式で書き出し、同じくVRMに対応した他の動画配信プラットフォームでそのキャラを読み込み、番組を配信。VRM対応のゲームで読み込めば、同じキャラクターを使ってゲームを楽しむといった事が可能になる。
既報の通り、VRMを提唱し、AR/VRなどの3Dアバターを活用する市場がさらに躍進できる環境構築を目指して、ドワンゴ、バーチャルキャスト、ピクシブなど13の賛同企業が発起人となり、2018年12月20日に「VRMコンソーシアム準備会」が発足。そして2019年4月24日に設立した。
設立と共に、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクや、VR展示即売会「バーチャルマーケット」などを運営するHIKKY など、IT事業を展開する国内10社に加え、中国で若者カルチャーコミュニティー「bilibili 動画」を運営するbilibili、韓国からソーシャルTVプラットフォーム「EpicLive」を開発・提供するSalinが加盟することが決定。
さらに、VRMコンソーシアムは「VRM」のベースとなる3DCG標準フォーマット「glTF2.0」の策定団体であるKhronos Group(クロノスグループ)からも賛同を得ており、「日本発の国際標準規格を目指す動きが国内外からも注目されている」という。
今後は、正式バージョン「VRM 1.0」の策定、および加盟企業のVRM使用に対する審査・認定機能の提供に取り組むとともに、AR/VRなどの3Dアバターを活用する市場のさらなる躍進を目指し、「VRMの理念に賛同いただける正会員、賛助会員を引き続き募集する」という。
【加盟企業】(50音順/※は新規加盟社)
- 正会員
IVR
アローハック ※
エクシヴィ
S-court
NTTドコモ ※
クラスター
クリプトン・フューチャー・メディア
KDDI ※
SHOWROOM
Salin ※
ソフトバンク ※
ZIZAI
ドワンゴ
バーチャルキャスト
ハロー ※
ピクシブ
bilibili ※
HIKKY ※
Brushup ※
ブルーツ ※
ミラティブ
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン
Wright Flyer Live Entertainment - 賛助会員
エクスペクア ※
K's DESIGN LAB ※
日本ネットクリエイター協会 ※ - オブザーバー
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