ニュース

老舗アニメ誌「アニメディア」を、Webメディア「アニメ!アニメ!」のイードが買収

アニメに特化したWebメディア「アニメ!アニメ!」や「アニメ!アニメ!ビズ」を運営するイードは、創刊39年を数えるアニメ専門誌「アニメディア」などのアニメ関連事業を学研プラスから取得することで基本合意した。

1981年に創刊したアニメ専門誌「アニメディア」は、日本を代表する月刊のアニメ専門誌。イードはこの「アニメディア」に加え、月刊の声優専門誌「声優アニメディア」、同じく月刊の男性向けアニメ専門誌「メガミマガジン」、不定期のムック発行事業、Webメディア「超!アニメディア」の事業を併せて取得する。

イードは2012年1月よりアニメメディアに取り組み、アニメ関連市場の成長も背景に、順調に成長。老舗のアニメ雑誌であり、幅広いアニメファンに愛されている「アニメディア」及び関連事業を取得することで、「より一層、日本のアニメ業界の発展に寄与する、メディアを軸とした事業を推進していく」という。

イードでは「アニメ!アニメ!」、「アニメ!アニメ!ビズ」の運営に加え、2019年8月からはTokyo Otaku Mode、bitFlyer Blockchainとのパートナーシップにより、ブロックチェーンを活用した翻訳プラットフォーム「Tokyo Honyaku Quest」のパイロット版をローンチ。この仕組みを活用した「アニメ!アニメ!」の英語版サイト「Anime Anime Global」も立ち上げている。

今回の統合により、Webでは毎月200万人、2,000万PVを超える閲覧数となり、日本最大級になるとする。また、月刊誌3誌に加えて年間20点以上の別冊・ムック・一般書を刊行しており、多くのアニメユーザーにリーチ。今後は、これらのメディアを活用したマーケティングを強化する一方、イードが掲げる「メディアの360度ビジネス展開」を目指し、「両社がこれまでも取り組んできた、番組制作・配信、イベント展開、音声やVTuber、海外展開などの新領域の開拓を積極的に進め、5G時代も睨んだコンテンツを取り揃えることで、日本を代表するコンテンツであるアニメの成長に寄与していく」としている。

なお、2020年2月以降発売の発行物については、イードが発行元となる一方で、学研グループとのパートナーシップの下、引き続き学研プラスが発売元として販売業務等を担当する。