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ニアフィールドモニターの音を目指したチタン製イヤフォン「Maverick Ti」
2020年2月20日 07:45
ミックスウェーブは、Unique Melody新イヤフォンとして、筐体にチタンを使ったユニバーサルタイプの「Maverick Ti(マーベリックティーアイ)」を2月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は131,450円前後(税込)。
「10畳程度のスタジオルームに、ニアフィールドモニタースピーカーが配置された空間で、真摯に音と向き合うシチュエーション」をイメージし、音像を描写したというイヤフォン。ユニットは6ドライバーのハイブリッド構成。
筐体は、金属3Dプリンターを使ったチタニウム製。レーザー積層の工程に12時間、テンパリング工程に12時間、計24時間をかけて作られ、その後、切削加工、研磨加工、アセンブリー工程を経て、ようやく1ペアが完成するという。ほとんどすべての製造工程はハンドメイドで行なわれている。
筐体の厚さは0.2mmと、アクリル筐体の1/6の薄さだが、強度はアクリル筐体の15倍を誇る。耐腐食性、耐アレルギー性にも優れた、医療用グレードのチタン素材を採用。ステンレス鋼の1/2の熱伝導率、アルミニウム合金筐体の1/30の熱伝導率を持ち、「あらゆる気象条件でも快適に着用可能」という。
ユニット構成はLowのダイナミック型×1、Low/Midのバランスドアーマチュア(BA)×1、MidのBA×1、HighのBA×2+1(Custom Semi-open BA For T.F.A.T)。
クロスオーバーポイントから離れた非常に狭い周波数帯域において、特定カ所のピークノイズだけをクロスオーバーの調整や抵抗ダンパーの活用、内部設計の見直し、音導管(サウンドチューブ)の長さ調整などで、完全に除去することは困難となる。
そこで考案された新技術(特許出願中)が「Targeting Frequency Adjustment Technology(T.F.A.T)」。BAメーカーのKnowlesと共同開発した独自設計のセミオープン型BAドライバーをイヤフォン筐体内に設置し、音響設計上、意図していないピークノイズ に対する特定の逆位相信号を発生させ、ピークノイズをコントロールするという技術。
再生周波数帯域は20Hz~20kHz。入力感度は120dB SPL/mW。インピーダンスは28Ω。イヤフォン側の端子はMMCXで、3.5mmステレオミニ入力の122cmケーブルが付属する。
付属のオリジナルレザーケースは、韓国のDignisが手がけたもの。ケース内部には、持ち運び中にイヤフォンの本体同士が接触し、傷が付かないようにギミックが施されている。