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FUJINON、世界最高66倍ズームの放送用8Kレンズ。最広角7.6mmのポータブル型も

8K対応の放送用レンズ「FUJINON HP66×15.2-ESM」

富士フイルムは、超高精細8K映像の撮影を実現する放送用レンズを新開発した。世界最高66倍ズーム・世界最望遠1,000mmのボックスタイプ「FUJINON HP66×15.2-ESM」と、世界最広角7.6mmのポータブルタイプ「FUJINON HP12×7.6ERD-S9」の2機種を用意し、HP66×15.2は'20年夏、HP12×7.6は秋の発売を予定する。

高い解像性能を備えた、8K対応の業務用レンズ。HP66×15.2は、15.2mmから世界最望遠1,000mmまでの焦点距離をカバーする箱型レンズで、世界最高66倍ズームにより遠く離れたスポーツ選手の決定的なプレー、ライブステージ上のアーティストの表情や仕草などをとらえることが可能。HP12×7.6は、世界最広角7.6mmから91mmまでの焦点距離を備えたポータブルタイプで、スタジアムやライブ会場を広く映した撮影が行なえる。

8K対応の放送用レンズ「FUJINON HP12×7.6ERD-S9」

どちらのモデルも、ナノレベル精度でレンズ表面を研磨する独自の精密加工技術を採用しており、複数のレンズ群を正確に配置し筐体に組み込む機械設計・組立技術などを駆使することで、臨場感溢れる超高精細8K映像の撮影を実現。

非球面レンズと蛍石レンズにより、画像の歪みや周辺解像力の低下を徹底的に抑制。さらに、撮影距離に応じて複数のレンズ群を制御する「フローティングフォーカス方式」を採用しているため、撮影距離の違いによる性能変化を極限まで抑え、近距離から無限遠までシャープな映像を提供するという。

独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」をレンズ表面に施し、光の透過率を向上させたことで、鮮やかな色再現と高いコントラストを確保。HDRを活かした階調豊かな映像制作を可能とした。

手元でフォーカスの調整を行なえるフォーカスデマンド「FUJINON EPD-51A-D02/F02」に対応し、精緻なフォーカシングを実現。また高性能な光学式防振機構を搭載することで、風や足場の揺れによる映像のブレをタイムラグなく的確に補正し、安定した映像撮影を実現する。

9枚絞り羽根を採用による、より自然なボケ味を活かした映像表現が可能。ズームやフォーカスの位置情報などのレンズデータを高分解能で出力できる16bit エンコーダーを標準で装備しており、CG映像とライブ映像を合成するバーチャルスタジオなど、さまざまなシステムと連携できる。