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ケンウッド、フローティング機構で9型大画面の“彩速ナビ"

JVCケンウッドは、ケンウッドブランドより高画質HDとハイレゾ音源再生に対応するカーナビ“彩速ナビゲーション”の上位シリーズ「TYPE M」4機種を5月下旬より順次発売する。価格はオープンプライス。ラインナップと市場想定価格は9型の「MDV-M907HDF」(7月上旬発売)が135,000円前後、「MDV-M907HDL」が125,000円前後、7型の「MDV-M807HDW」(200mmワイド)と「MDV-M807HD」(180mm)が85,000円前後。

MDV-M907HDFは、彩速ナビとして初めてフローティング機構を採用。大画面9型モデルが230車種以上に取り付け可能となる。走行時の振動によるディスプレイのブレを大幅に低減し、フローティングモデルに求められる機構品質を実現したとする。MDV-M907HDF/M907HDLの2機種は、HDMI入力も装備。別売のHDMIケーブルを使い、スマホなどを接続して、映像を表示できる。

MDV-M907HDF

4機種共通して地上デジタルTVチューナーを備え、Bluetoothに対応、プロファイルはHFP/PBAP/A2DP/AVRCP/SPP/PANをサポートする。高精細HD(1,280×720ドット)の静電タッチパネルを搭載し、地上デジタル放送やナビ地図表示だけでなく操作画面でも、緻密で滑らかな高精細映像を体感できるとしている。視野角は従来のWVGAパネルと比較して約1.3倍広い、上下左右170度で、色やコントラストの変化が少ないため、運転席・助手席のどちらから見ても色反転が無く楽しめるという。

HDMI出力に対応し、ナビで再生している映像をリアモニター「LZ-1000HD」(別売)でもHD画質で楽しめる。また、ナビに映し出されている地図画面が後部座席でも見られるモニターミラーリング機能を搭載。ナビ連携型ドライブレコーダー「DRV-MN940」(別売)をHD-TVI接続すると、録画映像やライブ映像も後部座席から確認でき、あおり運転などの危険を同乗者全員で察知できるとしている。

DVD再生機能も搭載。DVD-R/RWのVRモード、高画質な地上デジタル放送のテレビ番組等が録画/再生できる著作権保護技術CPRM対応のDVDディスクも再生できる。

オーディオ面では、DSDをはじめFLAC/WAV(192kHz/24bit)といった、さまざまなハイレゾ音源フォーマットの再生に対応。BluetoothのコーデックはAAC/SBCのほかLDACに対応し、ワイヤレスでもハイレゾ相当のサウンドを楽しめるとする。

MQAにも対応。MQA-CDの再生もサポートする。さらに、CDやMP3などの非ハイレゾ音源からハイレゾ音源まで高音質化してマスター音源に近づけるケンウッド独自の技術「K2 TECHNOLOGY」も搭載。リスニングポジションの調整やオーディオ効果など各種サウンド調整機能も備えている。

USBやSDカードからの動画(MPEG-4 Video、H.264/MPEG-4 AVC、WMV)、音楽(MP3/WMA/AAC/WAV/FLAC)再生も可能。高音質/高圧縮の音楽フォーマット「Vorbis」に対応する。また、CDから内蔵メモリやSDカードへの録音も可能。

ナビゲーション機能では、ユーザーインターフェイスに「オーガニックGUI」を搭載し、高解像度の画面に緻密な情報を分かりやすく、グラフィカルに表示する。ドライバーに必要な情報が一目で確認できるHOME画面、リアルタイムの走行情報を自動で表示するInfo画面、多彩な走行情報のドライブメッセージ画面といった運転中に必要な情報表示からAV画面などの情報表示まで流れるように操作できるとする。

3軸のジャイロと3軸の加速度センサーを持つ6軸慣性センサーを搭載し、山岳路や立体駐車場などでの自車位置精度が向上。GPSが遮断された立体交差道路、ビル密集エリアでも安定した走行が可能としている。渋滞情報に加え、気象・災害情報なども受信可能なFM多重放送「VICS WIDE」に対応し、渋滞を避けたルート検索や、気象情報などを確認した安全なドライブをサポートするという。

ケンウッド独自の高速描画技術「ジェットレスポンスエンジンⅢ」を搭載し、フリック、ピンチイン/ピンチアウト、ドラッグなどスマートフォン感覚のタッチ操作にもすばやく反応。デュアルコアCPUを搭載し、ナビゲーションしながら動画再生といった高い負荷がかかる処理もストレスなく行なえるとしている。

そのほか、ランドマークを高品位な3Dグラフィックで表示する昨日や、スマホのように入力できるフリック入力、検索した施設が営業時間外の場合に「!」マークを表示する機能などを備えている。