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6年ぶり大幅更新「TMPGEnc Video Mastering Works 8」16K出力や高圧縮AV1対応
2025年3月12日 18:00
ペガシスは、最大16K出力や高圧縮なAV1フォーマットに対応したビデオエンコーダーソフトウェア「TMPGEnc Video Mastering Works 8」を、3月21日よりダウンロード発売する。価格は12,200円(税抜)。パッケージ版は6月頃の発売を予定。
定番のエンコードソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 7」(2018年発売)の後継バージョンで、6年ぶりのメジャーアップデート。様々な映像フォーマットの入出力に対応したほか、高速かつ正確なカット編集、用途に応じて切り替え可能な編集モード、詳細な出力パラメータ設定などを搭載している。
具体的には、従来フォーマットに比べて高いデータ圧縮率を誇るAV1やApple ProRes、XAVC HS、MXF、MOV、ALACなどの新規フォーマット/コンテナの出力に対応。HDR色空間編集やRAW編集も強化されており、映像編集の可能性がさらに広がっているという。
また、AV1、H.264/AVC、H.265/HEVC、VP9等フォーマットで最大8K解像度(8,192×4,352)の出力をサポート。さらに非圧縮、Apple ProResおよびGoPro CineFormでは、最大16K(非圧縮:16,384×8,192、Apple ProRes/GoPro CineForm:16,384×16,384)出力が行なえるようになった。
カット編集においては、新たなカットモード「Smart Cut Mode」を実装。従来版では不可能だったカット済み領域の再編集が容易に行なえるようになった。またドラッグ操作だけで不要なシーンをそのままカット機能も追加している。
ユーザーフィードバックを主体に、編集作業の利便性、効率を更に向上させるため、編集インターフェースの機能強化や字幕の自動文字起こし機能、マルチカム映像の音声同期機能の実装、Intel oneVPLやVulkanでのハードウェア支援対応など、多くの改良や機能拡張も行なっている。
主な追加機能は以下の通り。
対応入力フォーマットの拡大
・AV1(AOMedia Video 1)入出力に対応
・Apple ProRes Rawの入力に対応
・Apple ProResの出力に対応
・ニコン N-RAWファイルの入力に対応
・XAVC/XAVC HS出力に対応
・MXFコンテナ出力に対応
・MOVコンテナ出力に対応
・ALAC(Apple Lossless Audio Codec)の入出力に対応
・AVIF画像の入出力対応
・WebP画像の入出力対応
・DirectShowファイルリーダーに64bit版を追加
ハードウェア支援
・Intel "oneVPL" のサポートを追加。Intel、NVIDIA、AMDすべてのハードウェアエンコード/デコードに対応
・"Vulkan"でのハードウェアフィルタリング支援をサポート
・CUDA/Vulkan最適化処理をリアルタイム化。事前のパフォーマンスチェックが不要に
編集機能、インターフェースの強化
・RAW現像設定をサポート
・ヒストグラム、波形モニター、ベクトルスコープの分離に対応
・スライドショーのHDR編集をサポート
・グラデーション機能を大幅に強化
・トランジション効果にモーションブラー効果を追加
・スライドショーに、イージング・モーションブラー効果、背景カラー設定を追加
・ビデオフレームキャッシュの設定を追加
・プレイヤーコントローラー設定にアンドゥ/リドゥ、キーフレーム移動を追加
カット編集画面
・従来の常識を覆す新カットモード、「スマートカットモード」を新搭載
・無音範囲の自動判定・カット機能を搭載
・出力範囲のみの再生を行う「スキップ再生」機能を追加
・マウスホバーで任意の場所を簡単にサーチ可能に
・現在フレーム情報表示機能にビットレート表示を追加
・最終編集位置のレジューム復帰に対応
・早送り音声再生に対応/音声スクラブのピッチ維持オプションを追加
・拡大倍率が向上したプレビューコントロール
・分割範囲/選択範囲のクリップ登録/カットに対応
・キーフレームマーカー/クリップ分割点の直接移動に対応
・クリップ情報やプレビュー設定など、各パネルの切り離しに対応
字幕フィルターの強化
・字幕の音声自動文字起こしに対応
・字幕の回転配置に対応
・ルビ字幕の上下配置に対応
・RTL言語の入力に対応
・WebVTT字幕の入力・保存に対応
・カラーフォントの使用に対応
・カット編集後の字幕ファイル保存・読み込みに対応
フィルターの改良・強化
・すべてのフィルターにプリセット機能を搭載
・部分モザイクフィルターの強化
・色調補正フィルターに色温度設定を追加
・塗りつぶしフィルターを追加
・映像余白追加フィルターを追加
・アップスケーリングフィルターを追加
タイムライン編集の強化
・マルチカム映像の音声同期機能を搭載
・クリッププロパティの一括変更に対応
・タイムラインルーラーの移動にセンタークリックドラッグをサポート
・クリップ/フィルター範囲のドラッグ複製をサポート
・映像・音声クリップに有効/無効オプションを追加
・タイムラインのフレームレート設定にカスタム設定を追加
・プリインストールアセットを強化
・強化されたテロップ機能
・タイムラインで利用可能なフィルターが大幅増加
出力設定の強化
・[ソース情報反映] 機能を新たに搭載
・出力解像度設定テンプレートを新たに搭載
・カスタム設定の強化