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マクセル、空中のアイコンを操作できる非接触ディスプレイ

「Advanced Floating Image Display」表示イメージ

マクセルは、空中に表示されたスイッチやアイコンをタブレット端末のように操作できる非接触HMI「Advanced Floating Image Display(AFID)」を開発。2021年を目途に市場投入を目指す。

マクセルが新たに開発した映像光制御技術「LLIS技術」を採用した映像装置と、日本カーバイド工業の再帰光学部材を使用して開発した非接触端末。LLIS技術は、LCDに対応し、映像光を任意の方向に導いて空中映像を実現する再帰反射性に適した映像光を生成できる。

これによりAFIDでは、2,000nitの高輝度かつコントラスト比1,200:1で空中映像を表示でき、さらに高精度センサーとの組み合わせで、空中に表示されたスイッチやアイコンをタブレット端末のように操作できるインタラクティブ機能を備える。解像度は1,920×1,200ドット。

画面に直接触れることなく操作できるため、医療機関、金融機関、商業施設、交通機関など、不特定多数の人々が利用する場所において、感染症対策や衛生面での配慮が必要な場面での需要を見込む。2020年後半からの市場調査を経て、2021年に市場投入を目指す。

マクセルは今後、現在開発中の3D映像表示技術と併せて、デジタルサイネージや車内映像表示システムとして新市場創成を図る。