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ニューヨークタイムズ紙、81年続けたテレビ欄終了
2020年9月1日 12:08
米ニューヨークタイムズ紙は、81年間続けてきたテレビ欄の掲載を8月いっぱいで終了した。オンデマンドサービスの台頭に伴い、「番組表という形式が人々のテレビ視聴スタイルに合わなくなったため」としている。
ニューヨークタイムズは、1939年5月18日に初めて紙面でテレビ・ラジオ番組表を掲載。近年は全国版での掲載は取りやめていたものの、ニューヨーク版ではテレビ欄と“What’s on TV”というコラムを掲載していた。
テレビ欄廃止について、2000年代始めからテレビ欄の編集を務めてきたギルバート・クルス氏は、「我々はストリーミング時代を迎えており、番組表という形式が人々のテレビ視聴スタイルに合わなくなってしまった」と説明している。
「昔はテレビ欄を見て『今週はあの映画が放送されるのか!』という体験があったが、今はNetflixなどで好きなときに見たい作品を見ることができる」
ニューヨークタイムズ紙はテレビ欄の掲載を終了することで、テレビ欄を掲載していたアートセクションをひとつのバージョンで印刷できるようになるため、より迅速に読者へ新聞を届けられるとしている。
また番組表の掲載は終了するものの、TVに関連した記事の制作は続けるといい、日曜版ではストリーミング作品のまとめ、オンライン版では「スター・トレック」など人気作品のハイライト、各オンデマンドサービスで毎月配信される新番組の紹介、番組に関するコラムの掲載などを行なっていくとのこと。