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映画「ミッドウェイ」。日米俳優陣が語る“未体験”な撮影秘話
2020年9月18日 18:00
「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督が、日本の運命を決した歴史的海戦を20年に及ぶリサーチを経て鮮明に描いた映画「ミッドウェイ」。11日に公開された本作は現在、洋画ランキング1位のヒットを記録している。今回、日米俳優陣による撮影秘話インタビュー映像が公開された。
公開されたのは、ハワイのプレミアムイベントに参加した日米俳優陣が撮影秘話を語るインタビュー映像。ローランド・エメリッヒ監督を“マスター(名匠)”とリスペクトする俳優陣が、モントリオールやハワイでの撮影エピソードと本作にかける想いを語っている。
初めに、山本五十六を演じた豊川悦司が、極寒のモントリオールでは-15度の大雪の中でも撮影を続ける監督に驚いたと振り返る。本作は「戦争がどういうものなのかを人種を超えて描こうとしている。勝ち負けであったり、人の生死を大袈裟ではなく、でもきちっと伝えているところが品が良い」と監督のセンスを賞賛する。
次に、エメリッヒ監督ファンを自称するエド・スクラインとルーク・クラインタンクが、空母エンタープライズの甲板を再現するため「業務用の送風機で太平洋の風を模して、1 テイク撮影毎に個室でセリフを録音し直した。ハリケーンみたいで飛びそうだった」と未体験の苦労を明かした。
名優デニス・クエイドは「戦争を映画で美化する必要はない。だが祖国のために戦った人々は称えるべきだ。どちら側であってもね。日本とアメリカは現在の世界では親友だ。世の中は変わるものさ」と日米双方を公平な視点で描いたことが素晴らしいと語る。
パトリック・ウィルソンは「台本に日本語のセリフがあってすごくワクワクした。母国語以外で演じている人々に尊敬の念を抱いたよ」と、豊川悦司との共演シーンは大変だったが楽しんで撮影したと回想。最後には、デニス・クエイドがインタビュー取材中にいきなり日本語で歌い出すというサプライズも収められている。
あらすじ
1941年12月7日(日本時間12月8日)の日本軍による真珠湾への奇襲攻撃。戦争の早期終結を狙う山本五十六大将の命により、山口多聞や南雲忠一がアメリカ艦隊に攻撃を仕掛けたのだ。
大打撃を受けたアメリカ海軍は、新たな太平洋艦隊司令長官に、兵士の士気高揚に長けたチェスター・ニミッツを立てた。両国の一歩も引かない攻防が始まる中、日本本土の爆撃に成功したアメリカ軍の脅威に焦る日本軍は、大戦力を投入した次なる戦いを計画する。
真珠湾の反省から、日本軍の暗号解読など情報戦に注力したアメリカ軍。情報部のレイトン少佐が、次の目的地をミッドウェイと分析、限られた全戦力を集中した逆襲に勝負を賭ける。
遂に、アメリカ軍のカリスマパイロット、ディック率いる爆撃機が出撃。空母、
軍艦、潜水艦、戦闘機など、あらゆる近代兵器を駆使した壮絶な激突へのカウントダウンが始まった─。
作品概要
監督・製作:ローランド・エメリッヒ
脚本:ウェス・トゥーク
製作:ハラルド・クローサー
キャスト:エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、マンディ・ムーア、デニス・クエイド、ウディ・ハレルソン