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映画「ミッドウェイ」、空母着艦から爆撃まで迫真のVFXメイキング映像

「ミッドウェイ」
(C)2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督が、日本の運命を決した歴史的海戦を20年に及ぶリサーチを経て鮮明に描いた、現在公開中の映画「ミッドウェイ」。この度、空母エンタープライズ着艦シーンからSBDドーントレス急降下爆撃シーンまで、迫真のVFXメイキング映像が公開された。

映画『ミッドウェイ』VFXメイキング映像|エメリッヒ監督の並々ならぬ拘りが結集

今から78年前に行なわれたミッドウェイ海戦は、日米あわせて空母7隻、艦載機493機が投入されたほかに類をみない戦いであり、エメリッヒ監督はこの種の映画としては異例の1,500にもおよぶ視覚効果ショットを使用したと語る。

監督がもっとも苦労した点は、「何も実在しない映画だった」と言うように、空母エンタープライズは今では鐘しか残っておらず、TBDデヴァステイターはこの世に1機も残っていなかった。

「ミッドウェイ」
(C)2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

プロダクション・デザイナーのペトルッチェリは、ワシントンDCにある海軍の記録保管所や国立公文書館へ行き、できる限りのデータや構造図、画像を入手し、そこから必要なディテールを学んでいったと語る。

映像前半の空母エンタープライズへの着艦シーンは、巨大なステージにほぼ原寸大の甲板を製作し、これもまた復元された艦上機SBDドーントレスとTBDデヴァステイターをブルースクリーンで撮影した実写映像素材とCG技術を組合せ、実際に今でも存在するかのような壮大なスケールの映像に仕上げた。

「どれも自然に見えなきゃいけない。こういった映画は視覚効果がとても重要だ」と、エメリッヒの並々ならぬ拘りが結集したVFXメイキング映像となっている。

「ミッドウェイ」
(C)2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

あらすじ

1941年12月7日(日本時間12月8日)の日本軍による真珠湾への奇襲攻撃。戦争の早期終結を狙う山本五十六大将の命により、山口多聞や南雲忠一がアメリカ艦隊に攻撃を仕掛けたのだ。

大打撃を受けたアメリカ海軍は、新たな太平洋艦隊司令長官に、兵士の士気高揚に長けたチェスター・ニミッツを立てた。両国の一歩も引かない攻防が始まる中、日本本土の爆撃に成功したアメリカ軍の脅威に焦る日本軍は、大戦力を投入した次なる戦いを計画する。

真珠湾の反省から、日本軍の暗号解読など情報戦に注力したアメリカ軍。情報部のレイトン少佐が、次の目的地をミッドウェイと分析、限られた全戦力を集中した逆襲に勝負を賭ける。

遂に、アメリカ軍のカリスマパイロット、ディック率いる爆撃機が出撃。空母、軍艦、潜水艦、戦闘機など、あらゆる近代兵器を駆使した壮絶な激突へのカウントダウンが始まった─。

作品概要

監督・製作:ローランド・エメリッヒ
脚本:ウェス・トゥーク
製作:ハラルド・クローサー

キャスト:エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、マンディ・ムーア、デニス・クエイド、ウディ・ハレルソン