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ソニーの有機ELマスターモニターがエミー賞受賞

30型4K有機ELマスターモニター「BVM-X300」

ソニーの有機ELマスターモニターが、米国テレビ芸術科学アカデミーが主催する第72回テクノロジー&エンジニアリング エミー賞を受賞した。ソニーの有機ELマスモニが同賞を受賞するのは、2012年以来2度目となる。

1948年に創設されたテクノロジー&エンジニアリング エミー賞は、既存の技術の大幅な改善や、革新的な技術の開発・標準化などを通じて、テレビや放送技術のイノベーションと発展に貢献した個人・企業・団体に贈られるもの。ソニーは1973年に、テレビ受像機として初めてトリニトロンで受賞している。

テクノロジー&エンジニアリング エミー賞

ソニーの有機ELマスモニは、長年の業務用モニター開発で培った正確な色、正確な画像、高い信頼性を極めるという「TRIMASTER(トライマスター)」技術と、独自の有機ELパネルの特長を組み合わせ、2011年より発売。

2012年には、自発光方式ならではの忠実な黒や、100万:1以上の高いコントラスト、動画ブレや残像が少ない優れた応答性や正確な色再現などを実現した「BVM-E250」で、1度目のエミー賞を受賞。

そして、2015年に発売した「BVM-X300」で、業界初となる4K(4,096×2,160ドット)の有機ELパネルを搭載。ピーク輝度1,000cd/m2と、100万:1以上の高コントラストを実現。放送局や映画制作現場、品質管理や研究、民生用テレビの開発現場などでデファクトスタンダートとしての地位を築いており、「映像制作業界の4K HDRコンテンツの普及に大きく貢献している」という。

このBVM-X300の画質性能や深い黒、正確な色再現は、全白時1,000cd/m2と、100万:1の高コントラストを同時に実現した現行の4K液晶マスモニ「BVM-HX310」などにも継承されている。

ソニーは「今後も、技術で映像表現の可能性を追求し、映像制作業界に貢献する高画質、高品位な製品を提供していきます」とコメントしている。