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VERTERE、第一弾レコードプレーヤ「MG-1 PKG」。約150万円

「MG-1 PKG」

タクトシュトックは、英VERTEREのターンテーブルに専用トーンアームとモータードライブがセットになったパッケージモデル「MG-1 PKG」を5月10日に発売する。価格は1,496,000円。

ターンテーブル「MG-1 mk2」に、専用トーンアーム「SG-1 TA mk2」と、専用モータードライブ「SG-1 MD mk3」をセットにしたパッケージモデル。トーンアーム/コネクティング・ケーブルには、VERTEREのRedlineシリーズを採用。Mystic MCなどのVERTERE製カートリッジを同時に購入すれば、ほぼ全てのセッティングが終了した状態で製品が届くとし、簡単にセットアップできるという。

ターンテーブル構造の中心には、振動を制御するために正確に調整されたラバー・アイソレーション・フィルタリングシステムを採用した三層アクリル構造を装備。アクリルは重要な部品を安定して配置でき、音響的にも最適なクリアキャスト・アクリルを採用した。

特別な方法で塗装されたメタリック・ブラックに、VERTEREのエンブレムをプリントした筐体には、ベルトのテンションを一定に保ち、モーターからの振動がレコード表面に伝わるのを防ぐ工夫を施した。

メインベアリングは、上級モデルであるSG-1と同じステンレススチール・スピンドルと超精密タングステンカーバイド・ボールを使用。リン青銅製のハウジングを最高水準の精密加工技術を用いて製作。4mm径スピンドルシャフトにより、軸受けとの摩擦抵抗を極限まで減らし、さらに再生前にレコードの位置を決める先端のスピンドルキャップを外す事で、レコードがモーターからの振動を受けない構造とした。

モーター部の構造は、ハイスピード・シンクロナスモーターを独自のアルミニュウム合金製ハウジングに収め、精密なダブルプレシジョン・ベアリングによってアセタール製の専用プラットフォームと連結。モーターは独自のサスペンションによって数十度の回転を許容、負荷変動を吸収する独自構造により、常にプラッターと同期し、一定の力でベルトを駆動できるため、外部干渉なくプラッターを変動のない一定の速度で回転するようにした。

メインプラッターはアルミ合金製一体型で、スムーズな回転と一定の速度を保つために必要な慣性を実現。レコードとのインターフェースには、上位機種でも採用されている3mm厚のキャスト・アクリルを採用した。

モータードライブSG-1 MD mk3は、スピードの正確さとパワーデリバリーのための新しい強化回路を装備。2つの出力パワーデバイスを使用し、モーターの制御を大幅に改善。この出力回路により、プラッターはより安定したスムーズな駆動が可能とした。

トーンアームは、「RG-1 TA」(400万円)の開発で培われた経験を最大限に活かしてコストを抑えた「SG-1 TA」を搭載。チャタリング(微細な機械的振動)による情報損失をなくすために独自のTPA(Tri Point Articulated Bearing/トライポイント・連結ベアリング)を開発。3つのシリコン・ナイトライド(窒化ケイ素)製精密ボールと、精密に加工されたピボットポイントがアームを支える関節部を形成し、ベアリングのチャタリングは発生せず、信号情報を確実に保つとしている。

駆動方式はベルトドライブ。対応速度は33 1/3回転、45回転。消費電力は最大60W。外形寸法/重量はアーム含む本体が468×385×155mm(幅×奥行き×高さ)/14kg、電源部が125×220×52mm(同)/1.2kg。コネクティングケーブル(1.15m)、トーンアームケーブル(1.15m)が付属する。

オプションとして、フルダストカバー(143,000円)、ライトダストカバー(71,500円)、Redline電源ケーブル(11万円)なども用意する。