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藤原竜也×松山ケンイチ、W主演で「ノイズ」実写映画化

藤原竜也(左)、松山ケンイチ(右)

集英社「グランドジャンプ」で連載していた筒井哲也によるサスペンス漫画「ノイズ【noise】」の実写映画化が決定。藤原竜也と松山ケンイチがW主演となることが発表された。タイトルは「ノイズ」で、2022年に公開する。配給はワーナー・ブラザーズ映画。

猪狩島・復興の期待を一身に背負いながらも、島を訪れた元受刑者のサイコキラーを殺してしまった泉圭太役を藤原竜也。そして、圭太の殺人を隠蔽すべく死体隠しに協力する幼馴染の田辺純役は松山ケンイチが演じる。

ともに幾多の超個性的なキャラクターを怪演し、その演技力と存在感で日本映画界を代表する俳優。2人が初共演した映画「デスノート」は、シリーズ累計興行収入100億円を超えるヒットとなった。映画史に名を残す伝説の“ライバル”が、今作ではサイコキラーの死体を隠す“共犯”という難役に挑む。

メガホンを取るのは、「ヴァイヴレータ」で国際的な評価を得て、今年はNETFLIXオリジナル映画「彼女」でも話題となっている廣木隆一監督。2020年10月~11月にかけて、愛知県の全面協力を得て知多半島にて撮影し、最強キャストとともに全く新しいサスペンス映画を作り上げたとしている。

藤原竜也 コメント

松ケンと作品で共演するのは本当に久しぶり。芝居に関しても、仕事への姿勢を見ていても、とても頼りがいのある役者になっていて、撮影中は僕自身が救われました。劇中では幼なじみの設定ですが、実際にも長年の付き合いがあるからこそ出せる独特な空気感を良い形に観せられたら良いですね。

廣木監督や廣木組のスタッフは一流の“職人”の様な方々で、もっと早く出会いたかったと感じられるほど、とても良い刺激を頂きました。コロナ禍の大変な時期ではありましたが、廣木組と出会い共に過ごした約1カ月間は、僕の財産になったと感じています。

「ノイズ」は、物語の序盤で起こる想定外の出来事を<隠し通せるか>という自分にとっても挑戦的な、新しいサスペンスです。揺れ動く人間の複雑な感情、未だ観たことのない独特な世界観を体感できる映画になっていると思いますので、ぜひご期待ください。

松山ケンイチ

竜也さんとの共演は久しぶりですが、改めて演技の暴力に打ちのめされました。これがあるので竜也さんとの共演は楽しくて仕方がありません。知多半島ロケで沢山の方々に出会い、お世話になりました。

作品は人との出会いで後戻りできなくなった人達の話です。

どうぞお楽しみに。

スタッフコメント
監督:廣木隆一

監督をするのが初と言ってもいいサスペンスな作品を新鮮な原作と強力なキャスト、スタッフで実現できて嬉しいです。

日本特有の美しい風景も楽しめて、広く海外の方にも見て欲しい作品になったと思っています。

また、今回初めて組ませてもらった藤原竜也さんと松山ケンイチさんの演技はヒリヒリするものが感じられて映画に深みをもたらしてくれたと思います。

原作:筒井哲也

この度は「ノイズ」の映像化を企画していただき、ありがとうございました。

原作者としても藤原竜也さんに、松山ケンイチさんと、いずれも素晴らしい豪華キャストの皆様が原作のキャラクター達をどのように演じていただけるのか、本当に楽しみで今から公開を待ち侘びております。

また原作よりも一層尖ったサスペンスフルな展開になるとのことですので、すでに原作をお読みの皆様も一味違った劇場版「ノイズ」の世界を、是非お楽しみにしていただきたいと思います。

企画・プロデューサー:北島直明

『ノイズ』というタイトルに惹かれ、この漫画を読んだ時に、“たった一人の人間の悪意(ノイズ)”がジワジワと拡がっていき、平和に暮らす人々の心の奥底に潜む悪意が呼び起こされ、歯車が狂っていくサスペンスフルな展開にゾクゾクしたことを未だに憶えています。

この傑作を緊張感溢れる映画として成立させる為には、最高のスタッフ・キャストが必要だと思い、“人間の生々しい感情”を手練手管の演出で魅せる廣木隆一監督にオファーさせて頂きました。

そして、「藁の楯」「22年目の告白-私が殺人犯です-」でご一緒した藤原竜也さんには、絶対的な信頼があり、本作の主演を引き受けて頂きました。

更に、もう一人の主演として、ずっとご一緒したかった、圧倒的な芝居力を持つ松山ケンイチさんにオファーをさせて頂きました。

奇しくも、「デスノート」で対峙していた2人が、今度は殺人の共犯者となり死体を隠す、という事になりましたが、「デスノート」から15年経ち、着実にキャリアを積まれた、藤原さん、松山さんの共演は、とんでもないエネルギーを生み出し、緊張感、緊迫感溢れるサスペンス映画を完成させる事が出来ました。

この2人の悪魔的芝居、絶対に見る価値アリです!

あらすじ

平和な孤島に現れた、1人の凶悪犯――
一滴の“ノイズ”が、殺人を呼ぶ!!

絶海にぽつりと浮かぶ孤島“猪狩島”――時代に取り残され、過疎化に苦しむ島だったが、島の青年・泉圭太が生産を始めた“黒イチジク”が高く評価され、島には地方創生推進特別交付金5億円の支給がほぼ決まり、島民たちには復活という希望の兆しが見えていた。

そんな平和な日常がある男の登場によって一変する。男の名前は、小御坂睦雄。圭太と彼の幼馴染の猟師・田辺純、新米警察官の守屋真一郎の3人は小御坂の不審な言動に違和感を覚え追い詰めていくが、その日の夕方、圭太の娘の失踪を機に誤って小御坂を殺してしまう。

「こんな島だ…バレるはずがない」

島の未来、そして家族の未来を守るため、3人はこの殺人を隠すことを決意。しかし、小御坂の足取りを追って県警が大挙に押し寄せて静かな島は騒然とする――。なんと小御坂は元受刑者のサイコキラーだったのだ。圭太たちの殺人、警察の捜査、島民たちの結束、そして次々と増える第2、第3の死体…。果たして圭太たちはすべてを隠し通せるのか!?

凶悪犯が持ち込んだ一滴の悪意<ノイズ>が、染みのように徐々に広がっていき、平和な島を飲み込んでいく。そして、この物語はあなたの想像を裏切る衝撃の結末が待ち受ける――。