「ドラゴンクエスト」作曲家すぎやまこういち氏逝去。90歳

「ドラゴンクエスト」シリーズで知られる作曲家・すぎやまこういち氏(本名:椙山浩一氏)が、2021年9月30日に敗血症性ショックのため亡くなった。90歳だった。10月7日、スクウェア・エニックスの公式サイトで明かされた。

すぎやま氏は1931年4月11日、東京都生まれ。長年に渡り、「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽を手掛けて、その発展に寄与してきた。2018年秋の叙勲にて旭日小綬章を受章。2020年に文化功労者に選出された。また東京2020オリンピックの開会式では、「ドラゴンクエスト」の「ロトのテーマ」が使用され話題となった。

「ドラゴンクエスト」シリーズでは、500曲以上に及ぶ楽曲のすべてを一人で作曲しており、スクウェア・エニックスによれば制作中の「ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎」の作曲が最後の仕事になったという。

同社と「ドラゴンクエスト」チームは「これからも共にご制作いただきたく思っておりましたので、誠に残念でなりませんが、『ドラゴンクエスト』の音楽は永遠に皆様の記憶の中にあり、『ドラゴンクエスト』のゲームの世界でいつまでも生き続けてまいります。すぎやまこういち氏の生前のご功績に対する心からの敬意と感謝とともに、謹んで哀悼の意を表します」と偲んでいる。

なお、葬儀・告別式はご親族および近親者のみにて執り行なわれており、弔問、香典・供物・献花は、遺族の意向によりすべて辞退し、後日、お別れ会を行なうとしている。日程は未定。

すぎやま氏とともに、「ドラゴンクエスト」シリーズに携わってきた堀井雄二氏、鳥山明氏からは追悼のコメントが出されている。